植物からヒント!!水中の有毒物質を捉える
植物は汚染された水環境でも生き残る術を身に付けている。細胞の中にある「ファイトケラチン」というたんぱく質が、水中の重金属イオンだけに結合する。すると重金属イオンは無毒化し、細胞の中のゴミ捨て場である「液胞」という袋の中に閉じ込められる。
大阪大学などの研究チームは、このたんぱく質の化学構造を解析し、水中の有害物質だけを大量に捉える高分子材料を開発した。
これまでの水を浄化するシステムはイオン同士を交換するイオン交換樹脂や、孔のサイズに合ったイオンを捉える多孔質材料を使う。人体に有害なカドミウムイオンや水銀イオンだけでなく、無害な物質も捉えていた。新しい高分子材料は有害なイオンだけを除去でき、効率の良い水浄化システムの開発に役立つ。
『参考資料』
https://www.sci.osaka-u.ac.jp/ja/wp-content/uploads/2024/07/PR_Nakahata.pdf