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【技術史】近代的な潜水艦第1号

かつて潜水艦を夢見た先駆者たちは、深海の様子を想像し心をおどらせた。古代ギリシャのアレキサンダー大王は、大きなガラス瓶の中に入って海中に潜ったと伝えられている。
1500年代にはダイビング・ベル(潜水鐘)という空気を満たした底のない鐘型容器のような部屋に入って海に潜るのが海底探査家の間で流行した。
 
1773年、アメリカ人発明家デイビッド・ブシュネルは、一人乗りの木製樽にプロペラと操縦ギア、のぞき窓をつけた近代的潜水艦第1号「タートル」を製作した。動力は人力で、スクリューに直結したレバーを回して、スクリューを回転させる。(頑張れば、時速5kmほどはでたという)
 


船体の最上部に、真銀のハッチがあり、ここから操縦士が出入りする。ハッチには窓が6つあり、ここから周囲を一望できる。
ハッチの右上にシュノーケルがある。潜水中に、空気を取り込むための装置だ。ただし、シュノーケルが水に浸かると、空気の代わりに水が入ってくるため潜水中は役に立たない。空気はどうしたかというと、潜水する前にハッチのパイプから空気を取りこんでおく。潜水すると、パイプのバルブが自動的に閉まり、外気が入らなくなる。それでも、30分ぐらいは潜れたという。
 
『参考資料』
http://benedict.co.jp/smalltalk/talk-366/
 

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