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映画を見るのは命がけだった

映画「ニュー・シネマ・パラダイス」という、イタリア・シチリア島の田舎町の映画館を舞台にしたヒューマンドラマの名作があります、その映画館が火事で焼けてしまうシーンがでてきます。


映画が始まった初期の時代は、映画館で映画を見るのは命がけだったようです。

1891年、トーマス・エジソンはキネトスコープという映写機を発明して、15メートルくらいのフィルムで20秒ほどの動画を再生し、これを覗き見るシステムをつくります。
その後、フランスのリュミエール兄弟が1895年に、いまに続く映写機と映画のシステムを発明し、世界初の実写映画を制作しました。

当時映画フィルムはニトロセルロースで作られていました。ニトロセルロースは火薬と似たような分子構造をもち、引火性が高く、映画館の映写機が止まってたった数秒間、映写機の強い光をフィルムに一点集中で当てただけで発火します。

事実世界中の映画館で火災が発生しています。1897年には、パリで上映中に大火災が発生して、180人が亡くなっている。

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