インターネットの始まり
世界でひとつのインターネットの仕組みは、どのようにして誕生したのでしょうか。
インターネットができ、世界中で共通して使われるようになったきっかけは、2つの技術が大きく関係しています。
一つ目は、「ARPANET(アーパネット)」の誕生です。1967年にアメリカで研究が開始され、世界で初めてのパケット通信のネットワークです。この研究から、現在のインターネットで使われているTCP /IPという通信プロトコル(データ通信をするときの手順や約束事)が生まれました。
二つ目は、「UNIX(ユニックス)」というオペレーティングシステムの誕生です。1969年、ベル研究所にいたデニス・リッチーとケン・トンプソンという2人の研究者が、UNIXというOSの開発を始めました。偶然にも、ARPANETが初めてメッセージを送信したのも、同じ1969年のこと。この2つの技術は、1970年代を通して、それぞれ別々に成長していきます。そして1982年、TCP /IPを組み込んだUNIX「4.2BSD」が誕生しました。「4.2BSD」によって、OSを動かした瞬間にインターネットにつながるようになりました。