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水位差を乗り越える技術

航路に水位差がある場合,そのまま水路をつなぐと水路に急激な流れができて船の進行を阻害し、両水面の水位を維持できなくなります。水位差のある水面間を移動する手段は2種類

(インクライン)

インクラインは、二つの水域の間にケーブルカーの設備を設けて、機械的に船を移動させる方法です。斜面に線路を設置し、船を乗せた台車をケーブルで巻き上げたり、降下させたりするもので、琵琶湖疏水などに例があります。


(閘門)

閘門(こうもん)は、二つの水域の間に階段状の水路を設け、二つの水門で仕切って水位を調整する。上昇する場合は、下流側の水門を開けて船を水門間に入れて水門を閉じた後、上流側の水門の小窓を開ける。すると、上流側から水が流入し、船を閉じ込めた空間の水位が上昇する。水位差がなくなったところで上流側の水門を開き、船は高い水位のほうに移動する.これを階段状水路の各所で繰り返し行うことで、高い水位の領域に進むことができる.

下降するときは、船を水門の間に閉じ込めて、下流側の水門の小窓を開く。水位が下がり、下流側の水位差がなくなったところで、下流側水門を開いて船を移動させる。

牛島閘門



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