大型車のタイヤ点検
トラックやバスなど大型車向けタイヤは、適正な空気圧を維持していなければ、燃費の悪化や走行中のパンクなどの事故につながりやすい。
そのため、日常点検として空気圧を点検している。その際、空気圧ゲージによる計測はバルブ故障やエア漏れのリスクがあるため、現在も日常点検ではハンマーによる打音点検が主流となっている。
しかし、打音のみで判断することは熟練ドライバーでも容易ではなく、手軽でありながらもっと正確に空気圧の状態を判定できる方法が求められていた。
横浜ゴムは、トラック・バス用タイヤの打音から人工知能（AI）を用いて空気圧を正確に判定する技術を開発し、実証実験を開始したと発表した。
横浜ゴムは、タイヤの打音から空気圧を推定するスマートフォンアプリを開発している。まず、様々な環境音の中からタイヤの打音を抽出し、打音がいつからいつまで発生したかという打音区間を抽出し、その打音に基づいてAIが空気圧を推定する。
専用機器や判定スキル習得の必要がなく、だれでも高精度な空気圧点検が可能となる。
『参考資料』