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巨大な機械をコンパクトに「トランジスター」

私たちの生活を支えるコンピュータは、無数の(大規模なものは数百億個)のスイッチの集合体といえます。誕生当時はオフィスビルのワンフロア全部を占める巨大な機械で、手軽に使えるものではありませんでした。それを手のひらに載るほどコンパクトな道具に変身させた主役はトランジスターという部品です。

いろんなトランジスター


トランジスターは、簡単にいえば電気信号で動くスイッチで、信号を強める(増幅する)働きを持ちます。基本の形は3つの端子があって、その2つの間に電流が流れるか流れないかを3つ目の端子に流す電流でコントロールします。
この働きは以前は真空管の役目でしたが、加工が容易で故障も少ないトランジスターに置き換えられてきました。トランジスターラジオをはじめ、あらゆる電子機器はトランジスターがなくては成り立たないほど普及しました。
(現代、ICチップに組み込まれているトランジスタの長さは14ナノメートルと微細で、なんと人間の赤血球の500分の1の大きさです。)

トランジスターができるまでに使われてた真空管(電球のようなサイズと形状をしていた)


開発したのはアメリカのウィリアム・ショックレー、ウォルター・ブラッデン、ジョン・バーディーンの3人(1948年に発表)。この功績で3人はノーベル物理学賞を受賞しています。

ショックレー、ブラッデン、バーディーンがつくった世界最初のトランジスター

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