注目される『カイロウドウケヅ』の構造
「あつまれどうぶつの森」にも登場する生物“カイロウドウケヅ”は、白く美しく、筒のような形状から、英語で Venus Flower Basket (ヴィーナスの花かご)とも呼ばれる。
カイロウドウケツの特徴は白く輝く骨格だ。二酸化ケイ素を含む細い繊維状ガラス質が集まった束が、さらに横・縦・斜めに組み合わさって網目状の骨格となっている。
その網目から海水を取り入れ、海水中のプランクトンなどの有機物を捕食し、栄養としている。カイロウドウケツは、このガラス状の繊維をどのように形成しているのか、注目されている。というのも、人的にガラスを生成するには、二酸化ケイ素を主成分とする砂や石灰などの材料を1000~1500℃もの高温で溶かして成型する。しかし、カイロウドウケツはそのような熱源をもっているわけではないので、より低い温度で生成していることになる。
ガラス質が生成されるその仕組みが明らかになれば、化学分野の産業に革命が起きるのではないだろうかと期待されている。
『参考資料』