シロクマだって持ち上げられる!!ミドリムシから生まれた接着剤
産総研と旭化成は、高い接着力を持つミドリムシ由来のバイオベース接着剤「ミドリムシ接着剤」を開発した。
電気自動車向けの構造材として需要が高まっている、アルミニウム合金製部材の接着には、一般に石油由来のエポキシ系接着剤が使われているが、この強度に匹敵する性能がある。
開発したミドリムシ接着剤は、ミドリムシが二酸化炭素や糖を原料として、細胞内に多量に蓄積する多糖「パラミロン」を主成分にしている。
接着力評価の結果、高い接着力を発揮するとともに、再加熱することで容易に解体でき、解体と加熱による再接着を4回繰り返しても接着力を維持できる。
エポキシ系では解体時に液体窒素で凍らせた後に専用の器具で力を加えて強引に外すなど、手間と時間がかかる点が課題とされてきたが、これを解決する手段となり得る。
『参考資料』
https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2024/pr20241203_2/pr20241203_2.html