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[技術史]織機から始まったコンピューターの歴史1

スマートフォンを使って、膨大な量の情報にいつでもアクセスできる現代のコンピュータ技術、その起源は、意外にもシルク織工にあるという。

1801年、ジョセフ・マリー・ジャカールが、繰り返しの多いシルクの織物工程を自動化する方法を考案した。ジャカール織機の操作には、穴を開けた木製のパンチカードが使われ、カードの穴の開き方で、織糸を通す杼が横切るときに持ち上げる糸を指定するしくみでした。このパンチカードは作業を容易にしただけでなく、織柄を保存する手段としても使えたため、同じデザインを正確に何度でも再生産できるようになりました。

当時の織物工場の工場主たちはジャカートの発明を歓迎しましたが、何年もかけて技術を習得した織工たちにとっては、生計を脅かすものとなり、暴徒化し、ジャカート織機を破壊する事件が起こしました。


ジャカールの自画像は、ジャカード織機で、1枚につき1000個の穴を開けたパンチカードを2万4000枚使って、織り上げた自画像です。この自画像の、細部にわたる驚くべき仕上がりは、後にイギリスの数学者チャールズ・バベッジに、あるひらめきを与えることになります。



『参考資料』
https://ja.wikipedia.org/wiki/ジョゼフ・マリー・ジャカール

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