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ミュオグラフィ
「ミュオグラフィ」とは何なのか。簡単にいえば、宇宙に由来する素粒子(ミューオン)を利用した可視化技術のこと。ミューオンは、超新星爆発などで加速した粒子が地球に届き、大気中の原子核と衝突して生まれる素粒子で、数キロメートルの岩盤を通り抜けるほどの貫通力を持つ。医療用のレントゲン撮影は、X線が骨で止まるため画像化が可能になるが、ミューオンも密度の高い岩盤などでは透過しにくくなるため、その透過率の違いを基に内部構造を画像として再現する。
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2006年には、田中氏らの研究チームが、世界で初めて火山(浅間山)の透視撮影に成功している。
現在、(東京湾アクアライン)神奈川から千葉間の海底トンネルに、海底ミュオグラフィセンサーアレイの一部を100mに渡って設置。これにより、ミューオンの到達数を時間ごとに計測し、「海上の高波」「海水密度分布」「海底構造」などのモニタリングを行い、地震による津波や高潮、台風による高波などの防災予測に使われる。
『参考資料』
https://wisdom.nec.com/ja/case/2021033101/index.html