熱を移動させる
熱を自由に移動させることができれば、世の中にたくさん存在する排熱を有効に活用できます。熱の移動といえば、エアコンは冷媒といわれる液体を循環させて熱を移動させています。しかし、冷媒は液体であるため、応用範囲が狭いです。
そこで北海道大学の研究チームは、電気を流して熱伝導率を変化させる固体素子『熱トランジスタ』の研究をしています。この素子を使って熱の流れをうまく誘導すれば、蓄熱技術などと組み合わせてセ氏100〜300度程度の廃熱の有効活用に生かせます。
熱トランジスタのスイッチを切り替えて熱伝導率を変えれば、現在は捨てている比較的温度が低い廃熱が伝わる先を自在に切り替え、水の加熱などで有効利用できる。
『参考資料』
https://www.es.hokudai.ac.jp/result/2024-07-02-ohta/