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複雑な場所をつい見てしまう人間の脳
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ヒトはどのような場所に視線を向けやすいのか、この秘密が解明されました。
電気通信大学の研究グループは、深層ニューラルネットワークモデルを用いて、画像を見た時、どの部分にどの程度の強さ・速さで視線を向けるのかを調べました。
実験は、成人20名に自然なシーンの画像590枚を見てもらい、各層の画像について視線の方向を測る装置で、画像のどの部分をどのくらいの時間と頻度で見ているのかを調べました。その結果、複雑な画像の特徴量は単純な画像の場合と比べて、速く・高頻度で見られていることがわかりました。
この傾向を応用すると、見てもらいたい部分に視線を誘導できるようになる可能性があるため、広告ポスターや道路標識のデザインに活用されると考えられます。
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『参考資料』
https://www.uec.ac.jp/news/announcement/2023/20230703_5478.html