磁気あらしと地磁気変化
19世紀のフンボルトはオーロラが現れると、「方位磁石のくるいが大きくなることから、オーロラが発生したときには、地球規模の地磁気に異変が起きているのではないかと考え、磁気あらしと名付けました。これは電磁波の存在が知られる前の話です。
20世紀に入って無線通信が始まり、磁気あらしの存在が確認されましたが、なおその原因は謎とされてきました。磁気あらしが太陽活動に関連していることが分かったのは20世紀半ばになってからのことです。
磁気あらしは1日から数日にわたって起きますが、これとは別に観測される1日周期の地磁気変化は日変化、周期1年以上の地磁気変化は永年変化と呼ばれています。過去数10万年に一度の割合で起きている地磁気逆転も永年変化の一種ですが、その原因は今のところよく分かっていません。これまた因果関係は不明ですが、地磁気逆転があった時代は生物種の大量絶滅が起きていることも化石から明らかにされています。
総務省は、太陽活動が活発になる2025年ごろに発生が予測される100年に1度級の太陽フレアの被害想定を検証しています。
『参考資料』
https://www.soumu.go.jp/main_content/000821116.pdf