漫才 今日テコ 冬にやりたいこと
二人 「 はいどうもぉ。今日テコです。」
若杉 「 はじめましての方もいらっしゃると思いますので自己紹介を。若杉啓と申します。」
齋藤 「わたくしが齋藤優と申します。」
二人 「名前だけでも憶えてくれたらうれしいです。」
若杉 「もうすっかり冬だね。」
齋藤 「寒いよねぇ。」
若杉 「寒いねぇ。」
齋藤 「寒い。」
齋藤 「もういいよ!寒いばっかじゃないか!」
若杉 「ちょっとあったまりましたか?」
齋藤 「何が?」
若杉 「 怒ったから!あなたガァァーと怒ったから。もう、体はホクホクしたんじゃないかなと。」
齋藤 「だとしたら怒り足りないよね。あれくらいで体が温まるわけはないでしょう。」
若杉 「優君、冬と言えば何かこの季節ならではのものって何かやりたいことありますか?」
齋藤 「急な質問にも僕は素直に早急に答えるよ。だって相方だからね!」
若杉 「すっと答えてほしい。」
齋藤 「スキー。」
若杉 「べたべたですね。」
齋藤 「答えたのにその態度、腑に落ちん!」
若杉 「武士出てきた?」
齋藤 「君は何がしたいんだい?」
若杉 「 お風呂に入って温かいお布団にくるまりたい。」
齋藤 「それはお主が今やりたい事でござろう?」
若杉 「武士出てきた?」
齋藤 「違う違う。この冬にやりたい事って言う君が僕にしてくれた質問だよ。」
若杉 「じゃぁ、最初からそう言うてよ。あたいばかみたいやないの…」
齋藤 「 悲恋に悲しむ哀れな女出てきた?」
若杉 「なにを言ってるんだい。僕がこの冬にしたいのはスノーボードだね。」
齋藤 「人の事を散々ベタだベタだとののしりながらのその所業。成敗いたすしかござらん。」
若杉 「またしても武士でてきた?」
齋藤 「もっと気の利いたこと言えないの?あんた人様の前に立ってるんだよ。ちゃんとしぃ!」
若杉 「おかん出てきた?」
齋藤 「結局本当にやりたいのは何なのさ。」
若杉 「「さ」って何さ。あたいが突っ込めないキャラクター出すなんて、ひどいじゃないか。」
齋藤 「出たな悲恋に悲しむ哀れな女。ならば某が」
若杉 「引き続き武士も出せるのか!」
齋藤 「いきなり大声出すなよ!びっくりしちゃうじゃないか!!」
若杉 「 と言ってる声が一番大きいやつ。」
二人 「う~ん話が前に進まない。」
齋藤 「結局、君はこの冬なにがしたいんだ。」
若杉 「本当の所、君と一緒だよ。」
齋藤 「スキー?」
若杉 「違う。君が本当にやりたいのはスキーじゃないだろ?」
齋藤 「急に出現する君の事は全部わかってますよのスタンス。」
若杉 「本当にやりたい事はね」
齋藤 「 温かいお風呂に入って、温かいお布団に包まれて寝たい。」
若杉 「冬眠」
齋藤 「やめさせてもらうわ。」
二人 「ありがとうございました。」