漫才 入学式

二人 「はいどうも」
若杉 「若杉です」
齋藤 「齋藤です」
二人 「今日テコです。」
若杉 「すっかり桜も散りまして、春の終わりを感じますね。」
齋藤 「そうですね。お花見なんかしました?」
若杉 「今のご時世、しててもしたっていえないんだから聞かないで。」
齋藤 「あらあら」
若杉 「所で齋藤君。この時期と言えば入学式ですよ。」
齋藤 「ちょっとすぎましたけどね。」
若杉 「いいのよ。4月は全部入学式で。」
齋藤 「拡大解釈。」
若杉 「ちょっと久々にどうですか?」
齋藤 「何がですか?入学式ですか?」
若杉 「齋藤君もたまにはいいじゃないか。」
齋藤 「そんな飲み屋に誘うみたいに言わないでよ。」
若杉 「新入生入場です。」
齋藤 「あ~始まったんだね。」
若杉 「齋藤君が新入生だよ。」
齋藤 「はい。では、改めまして新入生入ります!」
若杉 「どうぞ!」
齋藤 「パパパパ~ン パパパパ~ン(結婚式の奴)アイラ~ブホウエーバ~」
若杉 「う~ん、ぶっこんで来たねぇ。それは結婚式の奴だし、歌詞付はゼクシーかなんかしかやってないよ。」
齋藤 「公式じゃないの?」
若杉 「違うと思う。確証はないけど、木村カエラさんかなんか歌っていたよね。」
齋藤 「じゃぁ、入学式のテーマソングってどんなんよ。」
若杉 「ぱ・・ぱぱぱぱぱ~ん(結婚式の奴)になってしまうな。」
齋藤 「だよね。」
若杉 「ああ、あれは?歩こう歩こう私は~元気ぃぃ」
齋藤 「散歩」?
若杉 「あれそんなタイトルだったんだ。」
齋藤 「中々、有名だよ。」
若杉 「ああ、だから歩いてるのかぁ。良いね。」
齋藤 「そう、歩いている歌です。」
若杉 「うん。」
齋藤 「しかもそれは小学生とか幼稚園とかじゃないかな?おじさんずにはつらいねぇ。」
若杉 「なぁなぁ、少し話変わっていい?」
齋藤 「ダメと言っても話したいんでしょ?」
若杉 「そんなわがままは言いませんよ。ダメと言ったら、ガラパコス諸島の話します。」
齋藤 「どちらにせよ。話は変わるのかぁ。」
若杉 「海イグアナが海を泳ぐ姿は優雅よ。うん。」
齋藤 「ああ、ダメと言っていないので、最初話そうとしている事話してくれない?」
若杉 「いいよ!」
齋藤 「元気だねぇ。もうすぐ40!」
若杉 「お前もな!」
齋藤 「そうだね。」
若杉 「あのさ、入学式の練習っていつやるの?」
齋藤 「と言いますと?」
若杉 「いや、卒業式ってめっちゃ練習するじゃん?」
齋藤 「するねぇ。」
若杉 「入学式の練習って練習しているときはまだ入学してないでしょ?」
齋藤 「ほうほう・・う~ん・・」
若杉 「覚えてる?」
齋藤 「いやぁ・・」
若杉 「ぶっつけ本番なの?」
齋藤 「中々ハードル高いね。」
若杉 「校歌とかまだ知らないよね?」
齋藤 「確かに。」
若杉 「我々知らないうちに結構なハードル乗り越えてきたんだね。」
齋藤 「でも、あれって座ってお話聞いてるだけじゃない?」
若杉 「そうだっけ?」
齋藤 「そうじゃなかったっけ?」
二人 「う~ん、うろ覚えの物は漫才の題材になりにくい!」
齋藤 「ここまで来て本音出ましたね。」
若杉 「じゃぁ、じゃぁ今度は入園式をおもいだしてみ」
齋藤 「ない!」
若杉 「力技だねぇ!」
齋藤 「やめさせてもらいましょうか。」
若杉 「そうだね。」


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