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「越冬移住」国内編 いざ沖縄へ
大みそかの夜になりました。2024年もまもなく終わります。振り返れば、年明けからタイ、ベトナムにそれぞれ約1カ月間ずつ滞在し、初めて本格的な「越冬移住」を体験した1年間でした。
私が本格的に越冬移住を考えるようになったのは、コロナ禍直前の19年暮れ。フィリピン・セブ島で年を越したのがきっかけです。現地の東横インに1週間ほど滞在したのですが、日本よりもずっと安く、立派なホテルでした。
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ミニキッチンやダイニングテーブルを備えたデラックスツインルームは約30平方メートルあって広々。部屋からカウントダウンの花火が観られました。
東横インと言えば簡素な朝食のイメージがありますが、セブ島は違いました。
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広々とした会場では、和洋食はもとより、フィリピン料理の「チキンアドボ」も味わえる豪華ビュッフェを楽しめました。
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ホテル併設のスカイウォーターパークでは、プールからセブの街を見下ろすことができました。ウォータースライダーで遊んだり、プールサイドのレストランで食事ができたりとリゾート気分を味わえました。
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デラックスツインルーム料金のは当時の為替レートで1泊約5000円。1人当たり2500円と格安でした。1カ月間滞在しても朝食付きで7万5千円。「これなら年金でも暮らせるな」と思い、冬の南国暮らしを思い描くようになりました。今は円安も進み、5年前に比べて宿泊料金が上がっていると思いますが。
出張では何回かロングステイしたことがあります。初めて経験したのはプロ野球北海道日本ハムファイターズの担当記者をしていた11年2月のこと。
キャンプ地の沖縄県名護市で取材に当たりましたが、この年は斎藤佑樹投手が入団し、全国的な「佑ちゃんフィーバー」の中、休みのない過酷な1カ月間を過ごしました。
その後も毎年2月に沖縄へ赴くようになりましたが、13年には大谷翔平選手が入団。各社が特別態勢を敷いた取材合戦が繰り広げられ、休む暇はありませんでした。話題に事欠かない球団の担当は楽しくもありましたが、朝から夜遅くまで拘束時間が長く、キャンプは大変だった記憶しかないです。
そんな経験を踏まえ、今年の冬は沖縄での「越冬移住」を企画しました。手始めに那覇市の近くに拠点を構えようと、隣接する南城市の古民家を来年1月中旬から2カ月間借りることに。家賃月7万5千円の格安物件が見つかりました。
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やや古そうですが、和室があって落ち着く感じが好みです。各球団のキャンプ地を含む沖縄本島各地を周るためには車が必要。探してみるとあるものです。軽自動車なら月2万円台で借りられるレンタカー会社を見つけました。
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ロングステイのご相談や、キャンプ地を案内してほしいとの依頼も何件か来ており、できる限り応じられればと考えています。
3月中旬からは宮古島や石垣島などの離島も巡り、沖縄を味わい尽くせればと思っています。
コロナを経験し、ひとたびパンデミックが起きれば、国外に出られなくなるのだということを学びました。そうした場合に備え、「越冬移住」の国内版を確立したいと思います。
1月中旬から沖縄での暮らしをつづっていきますので、来年もよろしくお願い申し上げます。