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札幌イルミネーションに新名所
まもなく師走。札幌に住む私は、この季節が最も苦手です。社会人になってからは特に、長い冬を迎える直前に北海道を抜け出したいと思うようになりました。根雪になってしまうと「真白な世界も悪くないかなぁ」と、あきらめが付くのですが…
ただ、11月下旬からクリスマスまでのこの時期に行われる「さっぽろホワイトイルミネーション」は、街が輝く素敵なイベントです。今年もテレビ塔を望む大通会場3丁目は、札幌の花・スズランや北海道の花・ハマナスをかたどったオブジェを前に記念撮影する観光客らでにぎわっています。
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また、4丁目会場には雪の結晶をモチーフにした光のトンネルがお目見えしました。
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そんな札幌のイルミネーションに新名所が生まれつつあります。都心を流れる創成川の東側を指す「創成イースト」は再開発が進む地域。このエリアでも11月2日から「創成イースト クリスマスイルミネーション」が開かれているのです。
参加しているのは4つの複合商業施設。イベント2年目の今年、新たに加わったのが8月に開業した創成クロス(北4東4)です。
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高さ約12メートルのアカエゾマツや、カツラの木を計1万8000個のLEDライトが彩ります。赤と金色に照らされた樹木は紅葉のよう。
歩いてすぐのサッポロファクトリー(北2東4)では、アトリウム内に飾られた、市民にはおなじみのクリスマスツリーが目を引きます。今年も広尾サンタランド(十勝管内広尾町)から寄贈された高さ約15メートルのトドマツに、LEDライト約5万個と、オーナメント約1500個が飾り付けられました。
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毎日16~21時の点灯中、1時間ごとに行われる5分間の光のショータイムが撮影にはおすすめ。こちらは映像にも収めました。
さらに東へ歩を進めましょう。JRの線路を横切ると、サッポロビール園のある「サッポロガーデンパーク」(北7東9)に到着。ライトアップされたモミの木の向こうには、北海道遺産にも選ばれた明治時代の赤レンガ建造物と煙突が浮かび上がります。
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ミュージックビデオの風景が似通っているからでしょう。MISIAの「Everything」が頭の中に流れてきました。
さらに隣接する「アリオ札幌」(北7東9)のエントランスも撮影スポット。まるでカラフルなXマスケーキのようです。
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創成イーストエリアの4施設を巡りながら大通公園まで歩いて戻ると小1時間はかかるでしょうか。
肌寒い季節になりましたが、食事や買い物を兼ねてイルミネーションの新名所を巡るのは楽しいかも。大通公園近辺に泊まり、サッポロビール園に繰り出す方々には、体を冷やさないようにしつつ、映える写真を撮りながら歩いてみるのをおすすめします。