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ベランピング快適化計画

 GWも終わり、札幌が最も過ごしやすい季節が近づいてきている。
 豊平川向きと、すすきのやテレビ塔が見渡せる2つのベランダに加え、広さ約24平方メートルのルーフバルコニーがあるわが家。コロナ禍前からバルコニーで、グランピングならぬベランピングを楽しむようになった。




昨年はマンションの大規模修繕工事があったので見送ったが、バルコニーの床や壁の塗装が新しくなったのを機に、今年は人工芝を敷いてさらにくつろげる空間を目指す。
 胆振東部地震でブラックアウトを経験し、ポータブル電源を常備するようになったが、電気代が高騰したのを機に、太陽光も活用しなければとソーラーパネルも購入した。ワット数の大きな電化製品は動かせないが、パソコンやスマホなどは雨さえ続かなければ充電に困らない体制は整った。


 ベランピングの最大の楽しみはプロジェクターを使った映画・音楽鑑賞。わが家は最上階の角部屋なので、気兼ねなく大音量で最大200インチのスクリーン上映が楽しめる。コロナが始まった3年前には、WOWWOWでサザンオールスターズの12時間無料放送があり、すかさず録画。「密にならなくてもサザンのコンサートを夜通し楽しめる」と狂喜乱舞したものだ。
 バルコニーの奥には、雪が残る手稲山も見えるなど、はっきり言ってこの時期の札幌の夜は肌寒い。今季初の野外映画鑑賞はテントの中にリクライニングチェアを置いて行った。
 今年の目標は主立ったジブリ作品を観終えることだ。社会人になってから、「ナウシカ」「ラピュタ」以降の作品を、ほぼ観ていなかったことに気づいた。故郷の愛知にジブリパークができたのを機に、ちゃんと予備知識も入れておかねばと、「となりのトトロ」から追っかけ鑑賞を始めた。
 いつも、まっくろくろすけが出てきた辺りで「子供向けの映画かな」といった考えがよぎり、通しで観賞するのは初めて。「猫バスって、こんな重要な役回りを担っていたんだ」などと、公開から35年を経て新鮮な発見を重ねている。
 この日は、後輩からも「なんで観ていないんですか?」と言われてしまった定番の「魔女の宅急便」。
 「そうか、修行に出た魔女の主人公が宅急便のアルバイトを始める話なんだ」。「『落ち込む事もあるけれど、私この街が好きです』って、映画のキャッチコピーになってたな」。やはり公開から三十年以上を経て感慨に浸る。


 「もののけ姫」は大学時代に映画館に足を運んだのだけど、ストーリーをほぼ忘れているし、映画の舞台に似ているとされる台湾の九份(きゅうふん)を訪れながら「千と千尋の神隠し」も観ていない。今年こそジブリ通になって、ジブリパークを満喫できるようになりたい。

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