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「KING∞XMHU」(キングムー)の終焉

 ススキノのテーマ型ダンスクラブ「KING∞XMHU」(キングムー)が28日午前で営業を終えた。
 キングムーと言えば、古代遺跡(ムー大陸?)を思わせる奇抜な外観が特徴で、バブル期の遺産として知られた存在だった。


 1991年開業とのことなので、自分が北海道に移り住む直前にディスコとしてオープン。2008年ごろ、いったん閉館したものの、経営先を変えて16年に再び営業を再開。建物自体は32年に渡り、道民はもちろん、観光客の目も引きつけてきた。
 元来、パリピではないので大学時代に一度しか入店したことはなかったが、歴史の一幕を見届けようと最終営業日に足を運んだ。


 最終日は女性が入場無料で飲み放題、男性もSNSをフォローしていれば入場無料となり、ステージからは時折、テキーラのショットが配られるという大盤振る舞い。札幌で知名度を上げているダンスボーカルグループ「ambitious」DJのMIKUや、踊り子たちが出演。北海道ならではのキツネダンスに加え、ベリンダ・カーライルなどディスコ世代にとって懐かしいナンバーも織り交ぜ、客席を楽しませていた。



 宴は翌朝まで続いたようだが、体力の限界で午前1時過ぎには帰宅した。
 一夜空けて「白日」。ふと思った。「コロナ禍での閉店なら理解できるが、ようやく密なイベントができるようになったのに、閉めてしまうのは寂しいな」と。「少なくとも、あの建物が『まっさらに生まれ変わって』しまうのは惜しいな」と。
「KING GNU」でした。

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