負けのコミュニケーション

匂わせ という言葉がある

「匂わせ」と聞いて真っ先にイメージが浮かぶのは、
某有名男性アイドルと付き合っている女子が、ブログやらインスタやらに彼の情報を紛れ込ませて書いて炎上していた話だ。

匂わせを行うのは一般的に女性が多い。男性はむしろ恋人の存在をひけらかすように自慢する人が多いのではないだろうか。
バレンタインデーになると顕著に現れる。

恋人をアクセサリーのように扱っている人間も尚のこと多い。

女性同士のコミュニケーションにおいて、お互いが相手を褒め合う場面をよく目にする。

「相手を立て合う」すなわち、お互いに自分が負け側に立つことによって、円滑なコミュニケーションが成立してるのではないだろうか。

一方で、男性同士のコミュニティを見てみると、まぁ自分の周りは終始ふざけている人間しかいないのだが、

お世辞で褒める人間はかなり少なく、褒めたいと思ったタイミングでしか褒めない人間が多い

ように見える。

すなわち、男性間のコミュニケーションでは、互いが負けるという意識がほとんどないのではないか。

根拠のない勝手な考察だが、男性は自分の力を示すことで生存してきた、女性は社会的なコミュニティで協力することで生存してきた、という違いが大きいのではないか。

自分の強さを示すことが必要な男性社会において、他者を褒めることは自分が不利になることに大きく繋がるのではないか。

反対に、女性社会において他者を褒めることは、コミュニティ内の人間関係を円滑にし、今後の自分の立場を有利にすることに大きく繋がるからではないか。

と考えられる。

現代に話を戻すが、

「女兄弟のいる男はモテる」とはよく聞く。

それは言い換えるなら、

負けのコミュニケーションを取れる男性はモテる

という言い換えを出来るのではないだろうか。

姉や妹の外面と内面を見て学ぶのか、細かい部分や乙女との接し方を指導される中で共通因子である部分を潜在的に学んでいるのかは定かではないが。

相手が完璧じゃないことも理解した上で、相手が言われて嬉しい褒め方をする(本音とは少しずれていても)

これが出来る人間は、薄っぺらくは見えるだろうが、まあ一緒にいて悪い気はしないだろう。

反対に、勝ちのコミュニケーションとはなんだろうか。
マウントの取り合い?自慢合戦??

結論は出てないが、少なくとも慢心が現れてしまっている状態は、明らかに「負けコミュ」を取れていない状態であることは間違いない。

令和のガールズソングは、この勝ちのコミュニケーションを支持するような曲が多い気がする。

長年の負けコミュによって根底の自信まで奪われてしまったらたまったもんじゃない。

令和女子に勝ちコミュを、令和男子に負けコミュを。It's a true world...

心では勝ちコミュ、外には負けコミュを出せる人間になれれば、かなりバランス良く生きていけそうだ。

最後に、これは体感だけど、負けコミュを取り合える男子コミュニティは引くほど居心地が良い。優しくて気の利く男子が多い。

しかし、男性的な魅力に欠けてしまうのだろうか。まだ世間に見つかってない人が多すぎる。



平和な付き合いは、負けれる男子とともに。

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