国公立芸術系大学の美術学部志願者数を調べてみた【東京藝大は?京都芸大は?】
東京藝大の志願者数確定版が21日に発表されたので、主な国公立芸術系大学や美術系学部の一般選抜志願者数推移表を作ってみました。
各大学が発表してるデータには過去志願者数が入ってないんで、勝手に数年分を追加した、いつものおせっかいな手羽オリジナル版です。
最初はやっぱり東京藝術大学ですね。
私立美大は受験生が減った理由を「少子化」「他大学の日程とかぶった」「地元志向が強くなった」「今は景気が」「あっちには有名教員が」「学科名が分かりにくい」「施設が古くなった」「併願率が」と、いろいろ「自分ではない何かが原因」にすることがよくあります。
でも、「学費が安く」「ほとんどオープンキャンパスや相談会、入試広報をやっていない」「学内併願も多様な入試方式もほぼない」「都心」「歩留まり率ほぼ100%」「日本全国でのブランド力が高い」な東京藝術大学の美術学部志願者数は「東京藝大の志願者数」というより、
●東京志向があり、かつ実技力を求める『素』の美術大学希望者実数
●「どうせ行くなら日本1の大学」というブルーピリオド的意識を持ってる全国の人数
●美術で食っていく覚悟をもつ18歳前後の人数
●それを理解・応援できる親の数(ここ大事)
と考えることができます。
また、東京藝大は定員の変更もあまりなく、学科の分類も「絵画」「彫刻」「デザイン」「工芸」「建築」「先端芸術」「芸術学」と他美大と比較しやすいカテゴリーになっているので、手っ取り早くカテゴリごとの希望者数変化を把握できるデータなんですね。
おまたせしました。2024年度の数字はこうなりました。
2021年に2500人台までガクっと落ちたんですが、2900人台まで戻りました。
やっぱり目立つのは油画の人気ですね。この10年で一番志願者が多く、倍率はなんと20倍に!
美術予備校の生徒数も増えてるそうで、いくつかの予備校で「全然理由が思いつかなくて、唯一考えられるのがブルーピリオド」と聞きました。
あ、ブルーピリオドといえば、4月から大阪でブルーピリオド展が開催されますな。
その他の公立芸術系大学の志願者数はこちらからご覧ください。