呼吸をしてと言われても ~免疫を下げないために⑨~
「呼吸なんて意識しなくてもしてるよ。しなきゃ死んじゃうじゃん」と言われそうですが、10できるところを4くらいしかできない人が沢山います。
通常は安静時呼吸なので4くらいでも死んじゃうことはないのですが、安静時に努力性呼吸になってしまっている人が多いんですよ。それなのに4くらいなの。
努力性呼吸は、首・肩・背中・鎖骨周辺の筋肉を使って行います。
運動をした後にゼィゼィとやる、あれです。
安静時呼吸は横隔膜・肋間筋・腹筋群・骨盤底筋群を使います。この辺は無意識がやってくれるところなんですが、これらの筋肉がうまく動いていないと、努力性呼吸を勝手に始めるの。
私の母は肺がんで死んだのですが、最後は呼吸補助筋で呼吸をしてました。肩と首の筋肉に力を入れて、肺を膨らまそうとしてた。努力して酸素を吸おうとしていた。
これも無意識なんですが、もう横隔膜が動かなくなっていたんですよね。
肺自身には筋肉はなく風船のようなものなので、横隔膜が下方に動くことで胸郭が動き、陰圧を生み、風船に外気が入ってきます。これを「息を吸った」と言います。
横隔膜、使ってますか?
意識しないで動いているのは副交感神経によるところですが、これがなかなか厄介で。みなさんもご存知とは思いますが。
神経の切り替えスイッチが手動であればいいのに、と思いますよ。
でも全自動。全自動だからといって正確に働いているとは限らない。
怖いよね。めちゃめちゃに動く全自動(≧▽≦)
姿勢を変えると呼吸も変わるよ、という話が載っています。
全自動がうまく動けるように、環境を整えようというものです。
姿勢って、神経にとって環境なんですよ。
姿勢はいいけど努力性呼吸の人も居る。その人たちは口で呼吸をしていました。
私が診てきた中で口呼吸の人は案外沢山いましたね。口呼吸の人は背中や首がほんとにバリバリ。
「鼻で呼吸をしてね」と言っても口で息をしてる。ほぐしてもほぐしても、1日に2万回は呼吸をするんだから間に合わないんですよ、まったく整体師泣かせな、と唖然としたことがあります。
忙しいから身体がコっているのではなく、口で息をしているからです、と言っても信じてくれない(≧▽≦)
だから会えない今、やってみて欲しい。
口を閉じて、鼻で息を吸う。
鼻には鼻毛が生えています。これはフィルターの役目をしています。
口呼吸をしているとウィルスがダイレクトに肺に入っちゃうの。
口を閉じて鼻で、シュッシュッと100回くらい吐き出してみてください。
朝5時に窓を開けて、外の空気を、鼻から100回出し入れする。
肺が洗えた感じがしませんか?
そうすることで副交感神経も活躍できる。
力みなく呼吸ができていれば、免疫力も落ちない。
ウィルスだらけの世の中で生きていくには、鼻で呼吸をして、横隔膜が自由に動けるように他の筋肉の力を抜いてもらうといいんです。
でもそんなこと、知っていたでしょ?
これらを一番阻害するのは、皆さんご存知の『ストレス』です。
あぁストレスさえなければ、という話でもないのですが、それは次回で。
すごく喜びます(≧▽≦)きゃっ