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東京で買ったもの Pt.6

まだまだ続くCD紹介


Hendra - Ben Watt

似たような音楽ばかり買っている気がするけど、これも全体的に物憂げでしっとりした作品。哀愁漂う味わい深いヴォーカルが一番の魅力か。あまり出番はないけどコーラス(ハモリ)も非常に清らかで美しい。ひとつ残念なのはほとんどの曲にブルージーな歪みのエレキギターが使われていること。清涼感が魅力なのに泥臭さや暑苦しさがブレンドされてしまっている。他パートは丁寧な演奏でいい意味で曲に力強さを与えているが、リードギターだけ馴染んでいないと感じてしまった。アルバムの最後に弾き語りによるデモ音源が収録されていて、そっちのアレンジの方が断然素晴らしかった。やっぱりエレキ要らんじゃん。なんならバンドもなくても良かったじゃん。ロック調の曲もハマってないかな。前作「North Marine Drive」がより繊細で儚い世界観を持った名盤だったので、比べるとやっぱりちょっと落ちるね。前作聴いてなかったらもっと好きになれたかも。「North Marine Drive」はジャケットもセンス抜群なので、これもいつかレコードで欲しい。探すの忘れてた。相対評価では厳しくなってしまったけど、良い曲が並ぶいいアルバムです。割とジャケット通りの世界観なので、ジャケットのアートワークで気になった方は調べてみてもいいと思います。あと、どうでもいい話ですが盤面が黒いCD初めて見ました。


B - スーパーカー

リアルタイム世代ではないけど、スーパーカーは正に青春時代のサウンドトラックでした。邦楽では一番聴き込んだアーティストだと思う。浸み込んでるから、ここ数年改めて聞き返すこともなかったけど懐かしくなって購入。シングルのB面が全部入ったコンピレーション。シンプルなバンドサウンドからエレクトロニカの導入、再び(打ち込みを取り入れた)バンドサウンドに回帰するというバンドの変遷を一気に辿ることが出来る。どんなアレンジの曲でも一貫して独特の冷めた温度を感じて、そこがかっこよい。演奏力は高くないけど間違いなくこのバンドにしか出せない洗練された美しさがある。ダサそうなバンド名も、メンバーの佇まいや音楽を聴くともうスーパーカー以外考えられないような絶妙さ。絶対に再結成して欲しくないバンドでもある。同じメンバーが集まっても当時の美しさは生み出せないと感じるから。似ているかはわからないけど、作曲においてかなり大きく影響を受けてます。
今回、聴き返してみたけど懐かしくて泣きそうになっちゃった。本当にこのバンドを好きになれて良かったと思う。教えてくれた友人、ありがとう。一緒にライブ映像見たりアルバム通しで聴いたり、楽しかったね。


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