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杉田陽平さんの作品をジェイアール名古屋タカシマヤウォッチメゾンギャラリーで観てきました

2024年8月17日(土)から8月25日(日)まで、杉田陽平さんの個展「朝起きた時、そこにアートがあればII」が、ジェイアール名古屋タカシマヤウォッチメゾンギャラリーで開催されていました。

今回は、販売と作家ご本人の在廊が8月24日(土)と25日(日)の2日間のみということでした。

私は、8月24日(土)14時から始まる杉田陽平さんのトークショーの時間帯に伺いたかったのですが、抽選で外れてしまい、15時以降の販売会の枠に伺いました。

後から、トークショーの様子を伺ったところ、一つひとつの作品について、杉田さんがマイクを使って、抽選で当たった方々に説明をされていたそうでした。

とても丁寧に説明されていたようで、私が伺った15時過ぎの時間帯にもトークショーに参加された方々がまだいらしたので、羨ましかったです。

残念ながら私は作品の説明を受けられなかったのですが、作品ひとつずつに丁寧に書かれたキャプションがついていたため、こちらを手がかりに作品を観ることができ、パッと観た自分だけでは受け取りきれなかったそれぞれのストーリーを感じることができてよかったです。

杉田陽平さんは、画材の可能性を活かしてさまざまなアプローチで作品を制作されていますが、今回は、油彩のシリーズに焦点を当てた作品が展示・販売されていました。

杉田さんの油絵は、懐かしさと新しさを合わせ持っていて、私も大好きな表現の一つです。

描き方は懐かしい後期印象派のような感じですが、画面の構成や描いているものは現代的で新しいのです。

モネの池に浮かぶ船
赤い服の女
黄色い花と光の絵の具
月光花

現代アートというと、コンセプチュアルアート(概念芸術)をイメージする人も少なくないかもしれないですが、杉田さんが「流行のある現代アート界の中で、素朴に油絵らしいものを描くことも逆に新しいのではないか?」とか「古さと新しさとは何か? という問いでもある」ということを、以前どこかの個展会場で話してくれていたことが印象的で、よく覚えています。


多くの油絵の中に、絵の具の刷毛が絵画に入っているアクリル絵の具の作品も存在感を表していました。

画家と花の絵Ⅲ
The abstract flower

杉田さんのアクリル画では、絵の具そのものの美しさや、額からはみ出る大胆さを表現したり、あるいは、キャンバスの端の方までどうやったら勢いを失わずに描くことができるだろうと考えながら描くいうような実験的な表現をされることもあり、とても興味深く拝見しています。

また、今回は海の作品も多くあったのですが、時間帯の違った海面の輝きを色やテクスチャーを変えて表現されていました。

海に溶ける瞳
記憶の扉
波音と赤い太陽
光の庭で会いましょうII

名古屋在住の友人2人と一緒に個展に伺ったのですが、それぞれ絵画を堪能されていて嬉しかったです。

しばらく並びましたが、杉田陽平さんと絵画の前で一緒に写真を撮っていただいて、少しですが、お話もできて楽しい時間を過ごさせていただきました。

self-portrait

名古屋は、三重県出身の杉田陽平さんの地元でもあり3年ぶりに開催された個展でした。

少し遠かったですが、伺ってよかったです。

今後予定されている杉田陽平さんの次回の個展は、東京の銀座であるようです。

もし気になる方がいらっしゃったら、杉田陽平さんが最新情報をInstagramで発信されることが多いので参考にリンクを貼っておきます。



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