「名を取るより得を取れ」〜6月5日のことわざ日記
6月5日の一言は、
「名を取るより得を取れ」
なをとるよりとくをとれ
という言葉です。
【意味】
名目などは二の次にして、利益第一に考えるほうが得策であることをいう。
【類義】
花より団子
論に負けて実に勝つ
【出典】
浮世草子(うきよぞうし)
半井金陵(なからい きんりょう)作の
当世芝居気質(とうせいしばいかたぎ)の中の、
「名を取うより徳(トク)をとるが当世じゃ」より。
複数のサイトを参考にしました。
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類義の「論に負けて実に勝つ(勝て)」は2月5日の一言でした。
まず、浮世草子(うきよぞうし)のことを知らなかったので、お堅い古典のつもりで調べて驚きました。
なんというか、R18的にビックリ。
上記サイトより一部抜粋しました。
浮世草子(うきよぞうし)は、1682年に出された井原西鶴の「好色一代男」から始まり100年近くに渡り上方中心(大阪・京など)に見られた、現実主義的・娯楽的な町人文学、物語。
浮世は「世の中」を、草子は「書物」や「読み物」を指す言葉で、浮世草子とは「世の中のことを書いた読み物」という意味です。
「好色一代男」は『源氏物語』が54巻から成っているのにならい、主人公、世之介の7歳から60歳までの54年間を切り取っているのが特徴。
『好色一代男』は非常に官能的な内容です。
当時は庶民の間でも男色が一般的だったため、世之介が交わった人数は女性3742人に対し、男性も725人いたとされています。
あり得ませんよね?
世之介の交わった人、女3742+男725=4467人。
初体験を仮に15歳として、60歳まで45年間。
45年間、毎年新しく99人と親密なお付き合いがあった計算です。・・・物語でもドン引き。全然憧れない。
でも、4467通りの官能小説を書くなんて、才能がなければ、それも無理だから、すごいですね。
この他にも、浮世草子内の井原西鶴の作品には、『日本永代蔵』があります。
江戸時代を通じて売れ続けたロングセラー作品で、その軽妙な文体は太宰治にも影響を与えたとされています。
あらすじは、「お金で買えないものは命だけ」という考えにもとづき、蓄財の指南書といえるもの。現代におけるビジネス書や自己啓発本のようなものだそうです。
井原西鶴さん、書くジャンルが幅広いんですね。
肝心なことわざの由来、半井金陵作の当世芝居気質のことは、あまり参考になる情報が分かりませんでした。
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井原西鶴の「好色一代男」が衝撃的で、ことわざが頭に入ってきません。
とりあえず「名を取るより得を取れ」の"名"=「名目」を調べました。
名ばかり立派で苦労ばかりなら割りに合いませんね。
そういえば以前、友人の旦那さんが課長になったら、課長手当に含まれてしまうので、残業代がなくなり、以前より給料が安くなったと言っていました。
少し違うけれど、そういうことでしょうか。
時として、名誉より、実益のことはありますね。
「幸せ」と「お金」、どちらかと言われると、どちらも適度に欲しいですけどね。
人により、何が「得」、欲しいものかは変わるので、得を取れの部分の「得」が利益とは限らない気がしました。
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二十八宿は「氐(てい)」でした。
前日から緊張していた、長女の1年半ぶりの剣道の試合は、判定負けでした。
相手に押されっぱなし。
長女は典型的な闘争心のない、のほほんタイプ。兄弟の一番上の子は、下の子のように「敵わない相手」が身近にいないから、のほほんタイプが多いそうです。
試合の雰囲気にのまれてしまいました。
6月20日にも試合があるので、これで感覚を思い出して、20日はもう少し動けるようになるかな。
普通の生活では、竹の棒で人を叩いたら叱られます。
気合いを入れて人と戦うなんて、武道を習っていないと、ない機会です。
剣道を始めたきっかけは、友だちがやっていたからですが、礼に始まり、礼に終わる。そういう武道が好きです。
自分の中の恐怖心と戦って、強くなって欲しいと思います。
タイトル画像は試合の時に配られた冊子です。
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しばらく、文章の締めくくりの文言を考えていましたが、やっぱりこれがしっくりくるので、戻します。
この記事が、みなさまの会話を盛り上げるきっかけになったら嬉しく思います😊
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