見出し画像

・・・・・・・・02

02-オズのふしぎな国
{◎オズの魔法使いの続編…あらすじメモ}
※これから読む方でネタバレしたくない方は、読まないでください…。

※あらすじ文の太字は、訳者さんが前巻までの設定と異なってると指摘した部分です。原文通りの訳で、作者ボーム氏が書いたものです。どうして変えているのか詳しい理由はわかりません…。


■■■オズの国の北にある「紫のギリキン国」…ここにチペタリアス(チップ)という少年がいた。チップは親がいないため「モンビ」というおばあさんに育てられたが、モンビばあさんはあまり評判が良くない。ギリキン国の北の良い魔女は、自分の領地に魔法使いがいる事を禁じていたが、モンビは陰で怪しい魔術を使っていると噂があり、だれも付き合おうとしない。そのためチップには友だちがいなかった◆ある日、イタズラ好きのチップはモンビばあさんをおどろかそうと「カボチャ頭のジャック」の人形を作る。モンビはこの人形に、持ち帰った魔法の粉「命のコショウ」を使い、ジャックに命を吹き込む。その魔法を使う姿を見て笑ったチップに、ケチなモンビばあさんが珍しく薬草入りのミルクを作ってくれる。しかし実はこの薬は「石像になってしまう魔法」だった。魔法を見られたのでチップを黙らせようとしたのだ。モンビの本性を知ったチップは恐ろしくなり、カボチャのジャックと家出する。途中、森の中にあった馬の形をしたベンチに命のコショウを振りかけ「ノコギリ馬」も仲間になる。3人は、かかし王様が治めるエメラルドの都を目指す◆都の手前に大きな川があり、船頭がいるがお金がないので船に乗れない。びしょ濡れになって川を渡り、服やカボチャ頭を乾かそうとノコギリ馬に全速力で駆けてもらうがチップだけ乗りそこねてジャックと馬だけが先にエメラルドの都に着いてしまう。チップがいなくて都に来た理由を答えられないでいると、かかしが城に招いてくれる。退屈だったのでチップが着くまで輪投げをして遊ぶ◆一方、チップは道の途中で「ジンジャー女将軍」と会い、サンドイッチを分けてもらったついでに都に行く理由を聞く。すると彼女はオズの国の東西南北の娘たちを大勢集め、かかし王を追放して自分たち女性軍が都を支配するため反乱を起こすという。チップが危ないから止めるよう説得してみるが彼女たちは聞き入れず、鉄の編み棒を武器にした軍はあっさり門を突破し、都は占領されてしまう。ジンジャー軍が飾られたエメラルドを収集する間チップは城に駆け込み、かかし王に逃げるよう伝える。チップ、ジャック、かかしはノコギリ馬に乗って西の「ニック・チョッパー皇帝(ブリキ王様)」が治める「ウィンキー国」へ逃げる。ブリキはチップたちと一緒に来たかかしを懐かしく感激して迎える。事情を知ったブリキは自分も都を取り返す手伝いをすると言い5人は都へ戻る◆途中、体が大きくなり賢くなった虫「クルクルムシハカセ」と出会い仲間になる。一方、かかしを追い出したジンジャー女王は彼らの報復を迎え討つためモンビばあさんを仲間にする。チップたち5人はモンビの幻覚魔法でひまわり畑、大きな川、草原の火事に、ほんろうされるが野ネズミの女王の案内で無事に都に着く。都に着くとジンジャー将軍の命令で男たちが皆、家事や育児を押し付けられて疲れ切っており、女たちは友だちと集まりお茶を飲んでおしゃべりしてるばかりだった…チップたちはすんなり城に招き入れられたが、それはジンジャーの罠で5人は女性兵隊たちに囲まれてしまう。その時、かかしは道中でお供した野ネズミの女王の家来たちをワラの体から解放する。驚いた女性たちは皆、城の外へ逃げてしまう。しかし、城がジンジャー女王たちに囲まれていて逃げ道がない。するとチップの持っていた最後の「命のコショウ」を見たかかしは、前の王が気球でこの国を旅立ったように空飛ぶ乗り物を作ろうと思い立つ。5人は城内の材料を集めて、空飛ぶ乗り物ガンプ(翼はヤシの葉、胴体は2脚のソファ、ホウキの尾、頭は鹿と似た、ガンプのはく製)を作り城の屋上から脱出する◆ガンプに乗って城を脱出したものの、飛び過ぎてオズの国の果てまで来て、かかしもブリキも見たことのない街(ドロシーの住む国アメリカらしい。着地ができないため降りられない…)が見えて引き返す。日が暮れて休もうとするが切り立った岩場の着陸に失敗して、ガンプは壊れて崖の途中で宙ぶらりんとなり、5人はカラスのねぐらに投げ出される。巣を荒らされて怒ったカラスの大群がチップたちにおそいかかる。ブリキはかかしのワラをほぐしてチップ、ジャック、クルクルムシを包み、斧を振り回し大群を追い払う。カラスたちにワラを谷底へ捨てられてしまい、かかしは詰め物がなくなってしまう。カラスの巣の底に大量の紙幣があるのを見つけ、かかしの体に詰める。かかしは、チップのポケットから落ちた空の「命のコショウ」のビン底が2重になってる事に気づき、開けると3粒の銀の錠剤がでてくる。小さな説明書きに謎解きの様な呪文の唱え方があり、ノコギリ馬がそれを解いて、錠剤が飲めるチップとクルクルムシが試す。しかしチップは毒で痛みをうったえたので薬を飲む前に戻れと願う(実はこの痛みは薬の幻覚だった)願いが叶い錠剤の効果が立証されて今度は人間より胃が丈夫なクルクルムシが「ガンプよ、直れ」と唱える。願いは叶って5人はカラスの巣を脱出する◆しばらく飛び続け、南の「赤のクワドリング国」にやって来たと気づく。グリンダ女王に助言を求めて5人は城に向かう。グリンダ女王は魔女なので、5人がどんな経緯でやって来たのかお見通しで彼らが空を彷徨ってるところを魔法で引き寄せてくれた。かかしはグリンダ女王に自分の国がジンジャー女王に奪われたとうったえる。しかし、実はオズの魔法使いは前の「パストリア王」から王位を奪ったのだと知らされる。パストリアには「オズマ」というひとり娘いて、彼女こそエメラルドの都の正当な継承者であり、グリンダ女王は長い間、姫の行方を探していた。そしてオズの魔法使いは自分に都合が悪い姫を、モンビばあさんに預けた事が判る。ジンジャー女王からモンビの身柄を引き渡してもらうため女王はエメラルドの城門へ進軍する◆グリンダ女王の軍に怯えたジンジャー女王はモンビに助けを求める。モンビは通訳の娘を自分の姿に変えてグリンダ女王の前に差し出す。しかし間もなく見破られてしまう。ジンジャー女王は「明日、エメラルドの都に自由に出入りしてもかまわないが、モンビを日暮れまでに見つけられなかった時は2度と来ないでほしい」とグリンダ女王に約束させる。次の日、都中を探すがモンビは見つからない。夕方になり、あきらめて引き下がる。ブリキは城の庭に咲いた1輪のキレイなバラを気に入って摘んで持ち帰る。皆がこれからどうするか話し合ってる時、グリンダ女王はブリキの胸に飾られたバラがモンビの変身姿であると見破る。影や蟻に変身して最後はグリフィン(翼がはえたライオン)姿で逃げる。グリンダ女王もノコギリ馬で後を追う。逃げ切れると思っていたモンビだがノコギリ馬は疲れない馬なので、しばらくすると追いつかれてグリンダ女王に捕まったのだった◆女王のテントに戻って姫の行方をモンビに問い詰めるが、なかなか白状しない。真実を話さないと○刑になると脅し、魔法の真珠で嘘も見破られ、ついに白状するモンビ…昔、オズの魔法使いから預かった姫は世間の目をあざむくため、その子に「性別を変える」魔法をかけた…モンビばあさんに育てられたチップこそがオズマ姫だった。チップは、ひどくうろたえるがジャック、かかし、ブリキ、クルクルムシ、ノコギリ馬は皆、「男の子でも女の子でも友だちなのは変わらない」とチップを励まし、元の姿(オズマ姫)に戻ったのだった◆ジンジャーたちを捕らえ都の修理をさせてから彼女と女性兵士たちは故郷の母親の元へ帰した。オズマ姫はエメラルドの都の立派な女王となる。ブリキはウィンキー国へ帰り、かかしはウィンキー国の財務大臣になる。クルクルムシはオズマ姫の教育係と参謀となり姫を助けた。ジャックは心配していたよりはすぐに腐らず姫と一緒に暮らした…。オズマ姫は、よくノコギリ馬に乗って都を見て回った。住人たちからも、とても敬われる女王となったそうだ…。(おわり)


■■■{◎1作目が大人気となり4年後…2作目が出版されました。

ここから先は

1,003字

¥ 100

期間限定!Amazon Payで支払うと抽選で
Amazonギフトカード5,000円分が当たる