手揉み茶研修
日本茶インストラクター京都府支部のイベント、手揉み茶研修に参加しました。
手揉み茶はご存知ですか?
スーパーでも見たことがなく、お茶屋さんでも取扱いが少ないです。あまり知られていないかもしれません。
深緑のツヤっとした色の針のように長くてピンとした葉が特徴の手揉み茶。わたしもほとんど出会うことがなく、とてもとてもこの研修を楽しみにしていました!
一般的に目にするお茶は、機械製茶です。摘んだ(刈った)お茶の葉を、蒸したり、揉んだり、乾燥させたり。摘んだ直後の瑞々しいお茶の葉から、製茶工程を経て、水分を飛ばしたものが、私たちが手に入れられる緑茶(煎茶)の葉になります。
お茶の風味を最大限に引き出して美味しく飲めるよう&保存も長くできるようにその機械で行う製茶工程を人の手で行うのが、手揉み製茶です。当然手間ひまかかり、しっかり作り込むと全工程で6-7時間(!)もかかるそうです。
今回は京田辺茶業青年団の方が、講師として体験の指導をしてくださいました。
手本を見せていただいて、やってみるのですが、ぜんぜん見せてもらった通りにできない!!先生方は、するするっと手の中に吸い込まれてくるくる泳ぐお茶の葉さんたち。力を入れないとあかんタイミングでしっかり力が入り、入れすぎるとお茶に負担がかかるところはやわらかく。効率がよい。
上乾きせず、外はややしっとり(蒸れない程度)をできるだけ長く保ちながら揉み、芯の水分をしっかりと抜く
がとても大切だそう。
先生をよく見ると、全身で足の重心使って効率よくお茶を揉んでおられる。私は見よう見まねでやろうと挑戦しました。
美味しいお茶にしたいと思えば責任重大ですね💦力を入れすぎてだんごになってその部分が蒸れると、風味に影響しますし、逆に表面が早く乾きすぎるのも同じくです。とにかく、どう動かすのが正解なのかわからないけど、身体で覚えるしかないようです(涙)
そうこうしてるうちに乾いて針みたいな感触が手に当たり、それは残念ながら外側から乾いてきてる現象のようです。
また、板摺りと呼ばれる工程は京都特有ということで、興味深かったです。洗濯板で洗濯してるみたい。
チームで協力して、先生方にフォローいただきながら作ったお茶は格別ですね。見た目もそれなりに針のようなピンッとしたお茶になりました!できたお茶も、早めに淹れて飲んでみたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?