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世界に、文字があってよかった。

私の今いる世界、話している言語に文字がなかったら。
私はもっと生きづらかったなぁ、と思っています。

私は話すことより、文字で自分のことを伝えた方が、コミュニケーションがうまくいきやすいです。
また、幼い頃から物語を紡ぐことが大好きだったので、それらを文章として書くことができる、というのはとてもありがたいです。

世界には、文字がなくて、言葉を繋いで伝統を今に受け継いでいる人たちもいますが、私にはとても真似できないなぁ、と思います。
なぜなら私は、物語を生み出すことは得意でも、
それを人々の心に響かせるくらいの力(抑揚であったり、感情を入れたり)が、今のところないからです(いつか挑戦はしてみたいのですが)。
何百年、何千年と、言葉の力、言葉に込めた想いの力が残っているというのは、本当にすごいことで、それだけ人々の心に残る何かがあったからだと、私は考えています。

たとえ今、言葉の持つ意味が、もうわからなくなってしまったとしても。
その言葉たちの中に力が残っていれば、受け継ぐ人が現れて、また広がっていくのではないか。
そんなふうに感じながら、この曲を聴いています。

原曲はアイヌ民族の歌とのことですが、歌や言葉の意味はもうわからないのだそうです。
それでも私の心には、言葉の一つ一つが響きます。
この曲を、何らかの形でもっと広めたいな、と思うのです。
そのためには、私には、文字が必要です。
この曲だけでなく、人の心の動きや、繊細な部分も、うまく言葉にして届けられたら嬉しいな、と思っています。

「言葉の力を借りて、文字を通して、私は心を込めていきたい」
そう感じる曲、imeruatさんの"Cirotto"のご紹介でした。


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