旅路で話していたことで面白かったことの記録です、ブログのようなエッセイのようなゆるふわ哲学レポートです🍋
「お金はお好きですか?」
数年前の僕らなら少しモゴモゴしてたかもしれませんが、今は好きだと言えます(笑)もう少し正確にいうと、以前より気持ちいいお金の使い方ができるようになってきて、そう思えるようになりました。
受け手の方たちが喜ぶ物語を何度も経験してたら、そのシーンをつくるお金ってすごいなーと思うようになり。(お金のイメージって、お金そのものではなくて、とりまく人間物語でイメージが作られるんだなと)
今回は、そんなお金の使い方についての話題でした。
「人は余剰金を手放すことが苦手なのはなぜか?」という素朴な疑問が生まれたのは、時間軸が長いソーシャルグッドな活動をされてる人たちが知られれる機会が少なかったり、お金が集まりずらい状況をみて思った問いでした。ここにお金が集まらない世界線って、なんかおかしいなって素朴に思ったのです😭
その問いを僕らが慕ってる投資家の方に共有しましたら「自分の未来の可能性が狭まると思うからじゃないですか?」と。なるほど、逆を返すと自分の未来の可能性が広がるであろうことにはお金を使うんですねと、とても納得感がありました。そうなると、そもそも自分たちのお金の使い方が気になりだしました。
その分析の前に資本の可視化をしてみることに。僕らが日常会話で引用している、パーマカルチャーの「8つの資本」です、資本はお金だけではなく、認識できてないだけで実は8つあるんじゃないの?というカウンター思想です。
タカナシがよく言うのが、「100点満点(資本がお金だけ)の世界で60点だと思ってたら、実は800点満点(資本は8つ)の世界で500点取ってた、とかあり得るよね」と。
これを見ると、資本はお金!というのは、壮大な思い込みかも….という視点を与えてくれます。
仮に、この視点で周囲の人を見てみると、友達めっちゃ多い人とか、なんのテーマでも打ち返してくる知識幅もってる人とか、水道頼らず水源ある人とか、資産家って沢山いるなーと思いました。
では話を戻しまして、自分達のお金の使い方を仕分けしてみました。
👇👇👇
▪️A郡:めっちゃお金つかう
1.社会的資本(影響、関係)
5.知的資本(言葉、イメージ、知的財産)
6.経験的資本(体験、英知)
7.精神的資本(精神的成長)
▪️B郡:バランス良くお金つかう
4.生命的資本(土、有機物、土地、生態系サービス)
8.文化的資本(コミュニティ)
▪️C郡:あまりお金使わない
2.物的資本(道具、建物)
3.金融資本(金融商品、保険)
傾向が出ましたね、目には見えないものにお金を使うと。実際、心ともフィットする結果です。
振り返ると、A郡にお金使うとき、直感的にお金を使っていて、そろばん計算をしていません(逆にC郡の場合はそろばんしてます)、その対象は「人」なんだなと。(旅をしてるとすごく感じます)
実際はプロダクトやサービスにお金を使うのですが、気持ちとしてはやっぱり人に対してなんです。「◯◯さんの存在がとても尊いです」という気持ちを表明する意味も含めて、プロダクトを購入したりします。(そういう方のプロダクトはそもそも素晴らしい)
なのでここにコスパという概念が入る余地は1mmもなく、「人」を通じて哲学やプロセスを知ると「適正価格」であることに納得感がありますし、もっと高くてもいいのでは….と思うことが多いのです。
僕らがお金を使うときは、その人への感謝や尊さを伝える方法だったと同時に、お相手から沢山の無形資産をいただいていたんだなと、自分のお金の使い方を振り返って思いました。
それで繋がりました、エンジェル投資のあの感じに似てるなと、投資した瞬間にリターンが成立してしまってるあの感覚に。
「在り方投資」と、お金の文脈を大切にしたい気持ち
エンジェル投資を通じて、お金を出す側には多様なモチベーションがあることを知ったのですが、契約内容をみると、将来Exitしたときにお金のリターン期待をする/されるという文脈を軸に、様々な取り決めが書かれております。すると、多様なモチベーションはあるけど見えなくなってしまうんだなと。体感としては、お金のリターンだけあればOK、みたいな方は出会ったことがなく、8つの資本を借りれば、この中の複数を持たれてる気がします。
日常のお金の使い方といえば主に購入で、投資とは全然別世界の話に聞こえそうですが、そうでもないなと感じます。
というのは、お金を使うとき、その人がどんな気持ちや意図で使ったのか、その文脈は共通してるとも思うのです。しかも、その文脈は誰にも知られることがないかもしれない、だからこそ僕らはそれを大切にしたいんだなーと思っていたとき、芸術活動をされてる方(めちゃくちゃ尊い方)と出会う機会に恵まれました、その方とお話してて「在り方投資」というパワーワードが生まれました。
その方には、芸術活動を経済的に支えてくださる方がいたそうです、支援者の方から「あなたはそのままでいい、在り方に投資してる」のような言葉をいただいたそうです。支援者の方は、芸術家の方と話をしたりプロセスを垣間見ることで、自身にとっては尊いリターンを受け取っていたと想像できます。
「僕らにとってのエンジェル投資とは?」という問いが、ここでつながった気がしました。僕らは、投資の機会をいただいたとき、相手の「人」と接して心が動いてしまった、そのようなときに投資をする、と変化していきました。そして、今ではそれを一番大切にしています。相手がどんな活動になろうとも、相手の存在自体に感謝できることは、僕らにとってとても大切なことで、なにかを達成するかどうか以前に、あなたが存在してるだけで僕らは見えないなにか受け取っていますと。そんな関係が心地よい僕らは、投資家ではないのだろうなとも。そういう流れの中で、今はエンジェル投資活動はほとんどしておらず、旅先での出会いや、自分たちのプロジェクトや、尊いと感じた活動にお金を使っています。
僕らにとっては、購入も投資も自分自身に対しても、キーワードは「在り方」なんだなと今回改めて思いました。
そして、コンビニやAmazonなど沢山の便利さを享受しながら、余剰の少しだけでも、在り方への感謝としてお金を使える機会があったらな、と思ったりします。僕ら自身ができることは、そんなお試し機会をつくることなんだろうなと、年内動いてまいります。
人生は、どうあがいても自分が主人公以外になれない舞台だとしたら、その物語の中で、どんな人と出会い、どんな生き方をするのか、それを演出するのも自分というミラクルな構造です、魔法ともいえるお金を演出する楽しみを続けていきたいと思います、ビバ人生クエスト🍋
旅フォト:山口県の山口市
ときつ養蜂園に出会い、お二人の活動を少し見させていただく中だけでも僕らには人生レベルに変化が起きたりしました。時津さんのファインダーから見える世界を、めちゃくちゃ美味しいオーガニックのはちみつと共にお届けすることをしていきたいなと思っています。今回も沢山の経験をありがとうございました!