第4回 斬新なアイデアを生み出す方法
こんにちは。水谷です。
TeamTreeオフィシャルblog、第4回です。
今回のテーマは、「斬新なアイデアを生み出す方法」です。
皆さんは、普通の人は考えつかないような、斬新かつ素晴らしいアイデアが思いついたら良いのに…、と思うことはないでしょうか。私はありますw
新しい事業を立ち上げるとなると、当然、今まで誰もやっていないような新しいアイデアが必要になります。また、別に起業家でなくても、時には何か他の人とは違う思い付きをしたくなるものでしょう。人とは違う発想を生み出して、たくさんの人から一目置かれる存在になりたいですよね。
また、実際今の世の流れとして、世の中で活躍するためにどんどん新しい発想が求められるようになっている気がしています。昔より時代の変化が速くなり、一度確立された方法はSNSなどによって一瞬で拡散してしまいます。また、AIやテクノロジーの変化で、ルーティンワークは機械が代わりにやってくれるようになりつつあります。そして何より、生活している私たち自身がもう十分物質的に満たされてしまっていて、誰もが思いつく普通の事では満足できない身体になってしまっている、というのもあるでしょう。
このような、『普通の事=価値がない』という風潮がどんどん加速していく世の中はいかがなものか…と、個人的には思うところもあります。ですが、まあそれはさておき、今は次から次へと天才の如くアイデアを生み出していくことが普通に求められるウルトラハードモード社会になってきているのは事実でしょう。
「もう、やめてくれよ…、俺(or私)はそんな天才ちゃうねん…」と嘆きたくなる気持ち、わかります。
私もそうです。(涙)
しかし、そんな時代背景もあってか、最近、斬新なひらめき(=イノベーション)に再現性を持たせる方法論について見聞きすることが増えてきている気がします。
(前からあったけど、単に私が知らなかっただけかもしれません。)
以前までは、「ひらめき」なんて一部のセンスのある天才が偶然生み出す再現性の無いもので、そんなもの思いつく方法があれば苦労しない、と思っていたのですが…すごい事ですね。
今回は、最近目にしたものの中で、特にこれはと思ったものを2つ紹介します。
1. ビジネス書 「起業家の思考法」 平尾丈さん
2. Youtube動画 「アイデアの作り方」 岡田斗司夫さん https://youtu.be/zCFDykWkjMI
「起業家の思考法」の著者の平尾丈さんは、年商100億を超える東証一部上場のベンチャー企業を作った起業家です。本書には、平尾さん自身がどのようにして人とは違うアイデアを生み出してきたかが書かれています。
平尾さんは、人とは違うアイデアを「別解」と呼んでいます。ある問題に対して、模範解答ではなく、自分オリジナルの「別解」を導く力が重要だ、というのが本の主題です。
平尾さんによると、「別解」は「①自分らしいやり方」、「②優れたやり方」、「③別のやり方」の3つの円が重なった所にあります。
手前味噌ですが、具体例として私たちTeamTreeのマップラーニングに当てはめてみましょう。
① 「自分らしいやり方」は、自分が好きだ、と思うやり方です。私たちは学習や思考することが得意で好きなので、学習法・思考法を人に教える事業をしています。
② 「優れたやり方」は、いわゆるベストプラクティス、模範解答です。優れた大手の学習塾はどのように勉強を教えているかを考えれば答えがでます。マップラーニングでいうと、完全オンラインであること、1on1の面談、などでしょうか。
③ 「別のやり方」は、ベストプラクティスの反対で、固定観念を覆す新しいやり方です。マップラーニングでは、「教えるのではなく、教えてもらう」、「マップを使って考えてもらう」が別のやり方に当てはまると思います。
「3つ円の重なった所」というのが重要で、どれか2つだけだとうまくいきません。まとめると、①まず自分が好きなことを見つけ、②既にあるベストプラクティスを理解し、③そのうちの一部の要素を今までにない別のアイデアに置き換える、という①~③の流れが別解を導くプロセスです。
言うまでもなく、この中で③の「別のやり方」を見つけるのが一番大変です。しかし、『起業家の思考法』では③別のやり方の見つけ方について31のコツを示してくれています。31のコツを全てここで紹介することはできませんが、その中で最も重要なことをここで紹介します。
もっとも重要なこと、それは『要素に分解して一部を変える』という事です。
これこそが斬新なアイデアを生み出す方法の真髄だと私は思いました。
実は、先ほど紹介した2つ目のYoutube動画、岡田斗司夫さんの「アイデアの作り方」は、この、『要素に分解して一部を変える』という事を見事に実演しています。かいつまんで内容を説明すると、週刊少年ジャンプの「デスノート」という作品を要素分解して、一部を変えることで全く新しい少女漫画のストーリーを考える、という事例の解説です。
めちゃくちゃ面白いです。私が細かい事を語るより実際に動画を見てもらった方が早いと思うので、気になる方は是非見てみてください。
この2つの本と動画から私が学んだことは、独創的なひらめきとは、「人と違うことをする事」、「先人の知恵に学ぶ事」という、相反する2つの手法を、高次元で統一することにより生まれるということです。
独創的なアイデアを生み出す、となるとクリエイティブな発想をしなければならないという脅迫観念のようなものがありますが、実はそうではないようです。考えてみると、過去に何億もの人が知恵を出し続けて生み出した遺産がある中で、ゼロから完全独創するのはめちゃくちゃツラいです。実際、世の中の素晴らしい斬新アイデアも、よくよく分析してみると、ある一部の要素を変えたものが多いのではないでしょうか。
I PhoneでもUber Eatsでもニコニコ動画でも、過去に斬新なアイデアを発明した事例を思い浮かべてみてください。これらの発明は、どのような要素で成り立っているアイデアなのでしょうか?また、これらを発明した人は、どういうことが好きで、どういう優れた先人の知恵をモチーフにして、どの要素をアレンジしたのでしょうか…?
このように抽象的な視点で過去の事例を構造化して分析すると何らかの気付きが得られるような気がします。そして、アイデアを生み出す型のようなものが次第に見えてくるのではないでしょうか。
本来は私なりの分析の具体例をここで示せたら良かったのですが、まだまだ修行中の身ですので、それは今後の課題とさせてください。笑
みなさんも、一度、世のアイデアがどのように生まれたか、一度俯瞰して分析してみたら面白い気づきがあるかもしれません。
今回の投稿が皆様のひらめきに対して何かしらのヒントになれば幸いです。
それでは、次回をお楽しみに!
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