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LIFULLさまの『ワークログを活用した労働生産性の高い人材育成と組織づくり』

2025年1月20日、ユーザー同士がつながり、悩みを共有しながら、チームスピリットの活用方法を教えあったり、組織成長について学び合ったりする場として、「チームスピリット 東京ユーザー会」を開催しました!

当日は約120名の人事労務、IT・情報システム、経理、経営企画のご担当者さまに参加いただき、ユーザーさまによるお取り組み紹介や懇親会での交流を楽しんでいただきました!

このNoteではご登壇ゲストである株式会社LIFULLさま(以下、LIFULLさま)のお取り組みをご紹介します。


1.ワークログを活用する目的と狙い

LIFULLさまからグループ経営推進本部  経営戦略ユニット日次採算性向上推進グループ 廣瀬さまにご登壇いただきました。

株式会社LIFULL グループ経営推進本部 経営戦略ユニット日次採算性向上推進グループ
グループ長 廣瀬さま

LIFULLさまは現在、グループとして約60の国と地域でサービスを提供しており、不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME‘S」をはじめ、空き家の再生を軸として「LIFULL 地方創生」やシニアの暮らしに寄り添う「LIFULL 介護」など、社会課題解決型企業として、様々な領域に事業を拡大されています。

廣瀬さまからは、「ワークログ」を活用することで労働生産性を向上させ、従業員のエンゲージメント向上につなげる取り組みと実績についてお話いただきました。
※「ワークログ」とは社員の方々の業務に関する日々の勤怠・工数データを指します。

ワークログを活用する目的は、人を活かしチームの成果を最大化することにあるといいます。

ワークログを活用することで労働の生産性が上がり、最終的には社員のエンゲージメント向上に繋がり、持続的成長のサイクルを生み出していくことが狙いとのことです。

労働生産性を向上させるために成果と時間の関係を計測し、課題を可視化して、PDCAを高速に回すことを行っていると廣瀬さまは話します。

2.ワークログ活用のポイント

約6年間にわたり、ワークローグの社内導入から運用まで携わっている廣瀬さまにワークログ活用のポイントを4つ教えていただきました。

① ワークログを『活用するところ』まで仕組み化
ワークログの取得、行動の改善、成果達成の流れを全て仕組みとして提供し、誰もが使えるようにしています。

② ワークログ活用を教えることができるマネージャーの育成
ワークログ活用を教えられるマネージャーを育成し、増やして、持続的な活用を実現させています。

③ トップダウンによる意識変革
経営陣からの強いメッセージと全社員への研修や意識向上の機会を提供しています。LIFULLさまは全社員が集まる会議で代表取締役社長自らワークログの効果や必要性を発信しています。

④ やれば評価される表彰や評価制度
マネージャーと個人の人事評価にワークログ活用を組み込み、意欲増進に繋げています。LIFULLさまは優れたマネージャーを評価する制度があり、ワークログ活用ができているかは指標のひとつだそうです。

廣瀬さまは会社からの管理ではなく、自らワークログを使って、自ら業務効率をあげて、自らエンゲージメントをあげる組織をつくるにはこれら4つのポイントが必要不可欠とのことでした。

3.ワークログ活用がうみだした効果

6年間ワークログを取得し続けた結果、どういった効果が見られたかをお聞きしました。

① ワークログ活用の定着
直近2年間はワークログ取得率が86%と高水準を維持
・成果達成に繋がる時間が2年間で6.5%向上

② 労働生産性の向上
・KPI/KGIを達成できている組織が2年間で18%増加(54%から72%へ)
・1人当たりの1日の稼働時間が2年間で2%減少
・労働生産性向上に繋がり、目標の早期達成と労働時間の減少を両立

注目すべきはワークログの活用により、成果やパフォーマンスにつながる組織が2年間で18%増加した一方で、1人あたり1日の稼働時間は2%削減させたことです。着実に成果につながる状態がうみだされているそうです。

ワークログ活用により、成果をだしているLIFUULさまですが、今後の展望を伺いました。

  • ワークログの取得を86%から100%への向上させる

  • 成果が高い社員のワークログを分析し、他社員の育成に活用することでハイパフォーマーを創出する

  • プロジェクト単位や事業単位での時間帯成果を検証改善する

  • 組織ごとに最適な使い方を模索しながら、新人育成に役立てる

結果、社員一人ひとりの生産性向上やキャリアアップ、待遇アップにもつなげていきたいと廣瀬さまから力強い展望をいただきました。

4.おわりに

トークセッションのおわりには会場参加者120名へ、『人材育成・組織づくりで関心の高い項目は?』というお題でリアルタイムでアンケートを行いました。

アンケート結果では「ワークログによる工数の可視化」への投票数は 18 票でした。

廣瀬さまからは、「ワークログによる工数の可視化」については
まだまだ人材育成・組織づくりでどの程度成果があげられるのかは一般的にはイメージが付きにくい面もあるのではと感想をいただきました!

LIFULLさま、ご登壇ありがとうございました!


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