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セブン銀行がAI研修を通じて実現した業務改善とは?:お客様の声

セブン銀行は、セブン‐イレブンをはじめとするセブン&アイグループの各店舗に加え、空港や駅、商業施設等へ全国27,000 台以上のATM を展開しています。
中でも基幹事業であるATM プラットフォーム事業では、現金の入出金としての機能だけでなく、銀行窓口サービスのデジタル化対応や本人認証・金融犯罪対策など、データの利活用を視野に入れ、従来の ATM の概念を超えたサービスを提供しています。
今回は、セブン銀行の生成AI推進グループの水村さんと山中さんに、スパルタの研修サービスを導入した背景や感想、社内のAI活用に関する展望などをお伺いしました。

生成AI推進グループの山中さんと水村さん

研修内容

コース:AIを活用した業務効率化コース
研修期間:約2ヶ月

導入の決め手

厳しく実践的な指導を提供する「スパルタ」スタイルの研修で、短期間で効果的にAIスキルを習得できると期待したこと。


生成AI推進グループの役割と取り組み

スパルタ:
本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。まずは、お二人が在籍されている、生成AI推進グループが立ち上がった経緯についてお聞かせください。

水村さん:
こちらこそありがとうございます。当初、私たちの部署は、データやAIを活用した業務改革を推進していましたが、生成AIの登場により、新たな可能性が見えてきました。最初は個々のメンバーが試験的にChatGPTを使い始めたんです。それが徐々に業務に組み込むべきだという意識に変わり、半年ほど試行した後、正式に生成AI推進グループとして独立した組織になりました。

スパルタ:
なるほど。では、その生成AI推進グループの中で具体的にどのような役割分担がされているのか、教えていただけますか?

山中さん:
技術面に強いメンバーは内製環境の開発や技術的な案件を担当しています。私の場合は、技術よりもビジネス寄りの考え方を活かして、新しいユースケースの発掘や、生成AIを使った業務改善のアイデアを考えることが多いです。各メンバーが持っているスキルセットに応じて役割を分担していますね。


AI研修導入のきっかけ

スパルタ:
それぞれの強みを活かしながら、生成AI推進グループの活動を進めているのですね。では、今回のAI研修を導入した背景についてお聞かせください。

水村さん:
上司からの紹介で、この研修を受講することになりました。もともと、生成AIの活用を進める中で、プロンプトの技術を学ぶ必要があると感じていたんです。また、「スパルタ」という名前に惹かれたこともあり、厳しく指導してもらえそうだと期待しました。


研修で得た気づきと実践

スパルタ:
確かに、「スパルタ」という言葉には強いインパクトがありますよね。実際に研修を受けてみて、特に印象に残った内容や、業務に役立った点はありましたか?

山中さん:
私にとって驚きだったのは、生成AIがどれほど多くの業務を自動化できるかという点です。ExcelのVBAで自動化するのは理解していましたが、マウスカーソルの操作やウェブスクレイピングまでできるとは思いませんでした。これにより、従来のRPAツールと比べて、コストをかけずにシンプルな方法で同様の効果が得られると感じました。

水村さん:
私も同じように感じましたが、さらに言うと、生成AIを使ってコードを自動生成する際に、ある程度のプログラミング知識がないと難しい点があると痛感しました。PythonやVBAを知らないと、生成AIが出力するコードを正確に理解するのは難しいですね。研修ではPythonの基礎文法も学べましたし、研修を通じてこれまで手作業で行っていたデータのクリーニングや分析を、かなり効率的に行えるようになりました。

スパルタ:
なるほど。ChatGPTでコードが生成できるにしても、やはり基本的な知識は必要とのことですね。今回は業務時間内に研修を受けていただきましたが、研修を受ける中で、時間の確保など工夫されたことはございますか?

水村さん:
私は、月曜日の午後は研修に専念する時間を確保しました。業務との両立は大変でしたが、学んだことがすぐに業務に活かせるというモチベーションで乗り越えました。


オリジナルプロジェクトの企画と実施

スパルタ:
業務と研修の両立、本当にお疲れ様でした。今回の研修では講義の受講だけでなく、直接企画された業務改善プロジェクトも作っていただきましたね。お二方は、どのような背景でプロジェクトを立ち上げたのですか?

山中さん:
私は、会議室予約システムのログ分析をテーマにしました。2024年の冬に導入したばかりのシステムだったのですが、まだその効果を測定していなかったんです。研修を受けながら、そのデータを分析することで、システムの利用状況を可視化できるようになりました。

各会議室の予約状況を可視化

水村さん:
私は、アンケートの結果を集計するプロジェクトに取り組みました。以前からアンケートデータを処理する際に、手作業で行う部分が多く、効率化を図りたいと思っていたんです。今回、生成AIを活用して、データのクリーニングや集計を自動化することができ、大幅に業務の時間を短縮できました。

スパルタ:
どちらも非常に実践的なプロジェクトですね。特に山中さんのプロジェクトでは、実際に導入されたシステムの効果測定ができるという点で、今後の活用にも期待できますね。研修全体の満足度については、いかがでしたか?

山中さん:
満足度で言うと、10点満点中8点くらいです。研修では生成AIの幅広い活用法を学べましたが、プロンプトエンジニアリングに関する部分を、もう少し深掘りできたらなと思いました。


今後のAI推進計画と目標

スパルタ:
ありがとうございます。最後に、今後のAI推進についての計画や目標をお聞かせください。

水村さん:
最終的な目標は、生成AIを活用して全社の収益に貢献することです。まずは社内環境を整備し、社員に使ってもらえるような教育とシステムの導入を進めています。研修を通じて生成AIの幅広い活用方法を学び、新たなユースケースを発見できたので、社内にも積極的に展開していき、ビジネスにも繋げていく計画です。

山中さん:
私は、社内専用の生成AI環境をさらに整備し、社員が利用しやすい基盤を作ることが重要だと考えています。それが、今後のAI活用を広げる鍵になると思っています。

スパルタ:
お二人とも、とても重要な目標を持って取り組んでいらっしゃるんですね。現時点でも何か取り組まれていることはありますか?

水村さん:
まだまだ道半ばですが、社内での情報共有とフィードバックのサイクルを回すことが重要だと思っています。私たちは、毎週AIに関する情報を社内に共有し、少しずつでも社員の関心を引き出すよう努めています。

山中さん:
そうですね。特に内製環境の整備と定期的なアップデートは、社員がAIを活用するための大事なステップだと思います。

スパルタ:
素晴らしい取り組みですね。社内でのAI活用がさらに広がり、業務効率化が進むことを期待しています。本日は貴重なお話をありがとうございました。

水村さん・山中さん:
こちらこそ、ありがとうございました。


スパルタ式のAI研修

スパルタでは、社内に導入されているAIツールをベースに、生成AIの基本操作からプロンプトエンジニアリング、実践的な業務改善までを研修内でサポートしています。

プロンプトのテンプレートをただ学ぶのではなく、実際に業務で使える業務改善プロジェクトを成果物としてお持ち帰りいただけます。

社内のAI活用や業務改善についてお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。


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