職場のシナジーが生まれないわけ
“仕事”と“仕事”の境界にある“仕事”
そんなグレーゾーン仕事ってどの職場にもあるのではないでしょうか。
実は成果主義の考え方が強まるほど、この境界仕事が無視されがちです。
個々人の意識が「今期自分は何をやることが求められているのか」「何をやると自分は成長するか」といった問いに向きがちです。
極端な場合「目標に書いてないことはやらない」、「自分にメリットのあること以外はやらない」という考えが進みます。
もちろん個人のパフォーマンスを追求するのは必要です。しかし、個のパフォーマンスに焦点をあてすぎたことからくる課題も浮き彫りになってきました。
"境界仕事"(グレーゾーン)ってどうしてる?
その1つが誰の仕事とも言えない“境界仕事(グレーゾーン)”の扱いです。グレーゾーンに積極的に踏み込み、全体で良い仕事にしていこうという発想が、個を強調しすぎると抜け落ちていってしまうのです。
お互いが持ち味を発揮して“グレーゾーン”をカバーし合いながら動いているのは、「チーム力の底上げ」がされている状態と言えます。その動きが評価されないことは、チーム力を阻害する一因にもなりかねません。
グレーゾーンをカバーし合える相互理解
グレーゾーンは、チームメンバー同士の相互理解があってはじめて踏み込めるようになります。仕事の状況だけでなく、どういう志向をもとに行動するタイプなのか、どんな時に困難を感じる傾向があるのか――多少なりとも知っていれば、「私がやっておくから」と声がかけやすくなります。
「やっておいたよ」と「ありがとう」が職場に増える。
「手伝ってくれて助かったよ、ありがとうね」
「でもこのあいだの件もあるし、、、お互い様だよね」
という話がどんどんなされる。
できることをみんなでサポートし合いながらやる。
こうした職場の姿はD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の具現化された姿でもあります。
お互いがサポートしあうプロセスを通じて全員が職場の“多能工”になっていくイメージ、それが「ここが自分の職場」という自信につながります。
自分の役割に邁進するあまり、職場の誰とも話さなかったら、「自分の職場」感も薄く、シナジーが生まれる余地もありません。
「ここが自分の職場」という自信が、職場のグレーゾーンをシナジーの種に変えていきます。
Co-Create By Akiko, Yoshihiro, Mika, Yuta, & Maco
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