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Findy Team+CSで輪読会をやってみた!
はじめまして!Findy Team+ でカスタマーサクセス(以下CS)をやっている若山(@ayatm_1012)です。
Findy Team+のCSでは、エンジニア組織から色々な学びを得て、普段の業務に活かしています。
📝ご参考:エンジニア組織に学ぶ「Findy Team+」のカスタマーサクセス🤝
その中で今回は、CSのレベルアップのために取り組んでいる「輪読会」についてご紹介したいと思います✨️
とその前に、Findy Team+ってなんぞや?という方向けに、簡単にサービスのご紹介をさせてください!
Findy Team+とは
エンジニア組織のパフォーマンス向上を支援するSaaSサービスです。
GitHub、GitLab、Bitbucket、Backlog、Jiraなどを解析し「Four Keys」や「サイクルタイム」を含む開発のアクティビティ・効率・クオリティなどを可視化することで、開発生産性・開発者体験向上をサポートしています!2021年10月の正式リリース後、約450社(トライアル含む)の企業で導入いただいております😊
そして2024年10月末には、新プロダクトビジョンを「チームに開発革命を」に刷新しました!生成AIとの協働が不可欠な時代に開発プロセスをイノベーションし、ビジネスの大きな成長をご支援していきます。
※プロダクトビジョンに込めた私たちの思いは、こちらのプレスリリースをご参照ください✨️
このnoteの目的
本記事は、主にこのような方のお力になれたらと考えています。
チームの知識向上を図りたいけど、なにから始めようか検討中の方。
輪読会に取り組みたいが、具体的な進め方を模索中の方。
また、個人的には、
Findy Team+ CSとしての取り組みを知ってもらうことで、
お客様に「もっと頼ってもいいんだ!」と思っていただきたいなぁ。そして将来のCSの仲間に向けて、チームの心理的安全性の高さ・向上心の高さ・雰囲気の良さを知ってもらいたいなぁ。
こんなことも考えながら書いていこうと思います🌟
では早速、輪読会の取り組みについてご紹介をさせてください〜!
1. 輪読会を始めた背景と目的
まず前提として、私達Findy Team+のCSは、サービスの活用方法のご提案だけではなく、
お客様であるエンジニア組織がより良い状態になれるよう、一歩先を見据えて伴走できるようになることを目指しています。
そのためには、お客様であるエンジニア組織のことや、エンジニアリングというドメインに対する理解を深め、知識を増やし続けることが必要不可欠。
とはいえ、エンジニアではない私たちが、エンジニアリングの領域について一人で学び、理解を深めることって結構難しいんですよね。
(大きな声では言えませんが、何度挫折しかけたことか・・。笑)
また、Team+のCSは知識共有などを細やかに行いながら、「全員でお客様の成果を作っていく💪✨️」ことをチームとして大事にしています。
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ということで、
知識の習得が一人でできないならみんなを巻き込んでやればいいじゃん!
むしろその方が知識平準化に繋がっていいじゃん!
ということで、Findy Team+のCSみんなを巻き込み、エンジニア組織がしばしば取り組んでいる、「輪読会」なるものを実施をすることにしました️🙌
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2. 輪読会の具体的な進め方
試行錯誤をしつつ、今はこのような進め方で落ち着いています。
📚️ 本の選定
開発生産性を高めるプロダクトに関わる以上、読んでおくべき必読書・記事や、
CSのメンバーが読んでみたいと思いつつ、中々手が出せていない積読本の中から選定しました。
アドバイスをいただいた社内エンジニアの皆さまにも感謝です!
結果として、輪読会で取り組む内容として、まずは下記の3つを選定しました!
📅 全体のスケジュール決めと割り振り
まず、全体に対する章ごとの繋がりをざっくり把握し、どこで区切るのが適切か、何回で読み終わりそうかのスケジュールを立てます。
※当たり前ですが、ボリュームの観点だけで割り振ると議論がしづらくなってしまったので(笑)、ページ数よりも内容の区切りを意識することをおすすめします!笑
続いて、各回で読みたい範囲を分割し、全員に各自の担当パートを割り振ります。
現在、CSメンバーは7人なので、全体を3分割し、各担当パートに対して2-3名ずつくらいになるように割り振りました!
後ほど紹介しますが、同じ担当パート同士でディスカッションをする時間があるので、(少々面倒くさいですが)回ごとに同じパートを読むメンバーの組み合わせをシャッフルしておくと、色んな人の考え方に触れられて相互理解の一端を担えます💡
💪 各自の事前準備とその効果
限られた1時間の中で最大限の学びを得て自分たちの力にするため、下記の事前準備をお願いしています。(所要時間60-90分)
担当のパートを読む
読んだ内容を事前にサマる
議論したい内容をコメントする
最初は「負荷を軽く!」を重視し、事前準備は「担当パートを読むだけ」にしていたのですが、会を重ねるうちに、「もう少しディスカッションを深めたいね・・!」という意見も出てきました。
そこで、ディスカッションに時間を割くため、思い切って「事前にサマる」ところまでを事前準備に加えました!
結果的に、かなり負荷のかかる準備内容になってしまったのですが、ちゃんとコミットしてくれるCSメンバーに大感謝です・・!
と同時に、周りのメンバーを信じて「ここまでやってみよう!」と提案する勇気って大事だなと実感しました。
ちなみに個人的には、負荷が強すぎて、グダったりモチベが下がるようならやめる、でいいと個人的には思っていました。より良くなりそうなことがあれば、まずはチャレンジしてみることが大事かなと思います🌟
🙌 参加者の雰囲気や様子
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出社の日はみんなで会議室に集まって、リモートの日はZOOMを繋いで開催しました!
画面に映っているのは、輪読会のnotionです📝
対面とZOOM、どちらも良さがありますが、会議室とリモートの半々というより、全員オフライン、あるいは全員オンラインで揃えた方が発言はしやすかったかなという印象です。
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3. 輪読会で学んだこと
2024年10月〜12月で、2冊の本と1本のレポートを読了しました!
長くなるので詳細は別のnoteで記載しようと思いますが、
読んだ本について簡単に記載いたします📝
📕 ゾンビスクラムサバイバルガイド
スクラムフレームワークの根本的な目的と構造とはどんなものか。そして、スクラムに見えてスクラムじゃない ”ゾンビスクラム” に陥りやすい4つのポイントについて、見分け方と対処法が述べられている本です。
チームリーダーが積読していて読みたいな〜と仰っていて、かつ表紙が可愛くて読みやすそうだったので、まずは手始めの一冊としてチョイスしました🌟
読み始めた当初は、スクラムが上手く行っていないお客様に対して、「それはこういうタイプのゾンビスクラムですね?」って診断&処方箋を提示してあげられるようになりたいねーと話していたのですが、まぁ実際はそんなに簡単なものではないなという印象でした。笑
とはいえ、形だけで入ったときに陥りやすい「スクラムの罠」的なものを体系的に学んだことにより、悩んでいるお客様に対し、「こういうことって起きてないですか・・?」という問いを立てやすくなりました✨️
一方、やはりスクラムってエンジニア組織だけで完結するものではなく、ステークホルダーの巻き込みが重要な要素になってくる中、原因も対処法も分かっているがエンジニア組織の外に向けて変化を起こしづらい、というお客様もいらっしゃりそうなので、ここの支援はもう一段階頑張っていきたい・・!という声が多かったです!
📘 DORAレポート2024
プロダクトのベースにもなっているFour Keysを提唱した研究組織のレポートなので、Findy Team+のCSとしては必読の記事です。
チームリーダーの強い意向もあり、レポートが出た次の週から早速輪読会で取り上げました!
内容としては、今年は特に生成AIへの言及が強い印象を受けました。
他、開発者体験の章では「ユーザー中心主義」が大事という話が繰り返し述べられていました。
DORAレポート2024の内容については、弊社のたかぼーさんが記事を出しているのでぜひこちらをご参照ください!
2024 Accelerate State of DevOps Report 概説#1 『"LeanとDevOpsの科学"の「科学」とは何か?』
2024 Accelerate State of DevOps Report 概説#2 『巨匠の不満から誕生した"LeanとDevOpsの科学"』
DORAレポートは調査結果に対するフラットな分析がメインなので、メリットもあればデメリットもある、という書き方をされていることが多いです。
メリット・デメリットを踏まえつつトレンドを理解しておくことで、お客様が取ろうとしている施策に対して、自信と根拠を持って背中押しをさせていただくことも増えたなと感じています!
📗 エンジニアリング組織論への招待
広木大地さんの著作です。
こちらもTeam+のCSとしては必読書のため、取り上げました!
「エンジニアリングは不確実性を少なくしていくものだ」という前提のもと、前半は個人の考え方や相手・チームに対するメンタリングについて述べられており、エンジニアリング領域に対して学ぶという以前に、自分たちに対してストレートに刺さる内容が多かったです。笑
だからこそ、この内容をCSチーム全員で読んで同じ認識を持てたことって非常に価値があるね、という感想がCSチームからも多く出てきました!
輪読会を通してチームビルディングをしていくこともできる、めちゃめちゃおすすめの一冊です📚️
4. 輪読会がもたらした効果
🌸チームの成長と変化
チーム全員で施策として取り組んだので、学びの時間が強制的に確保でき、一人ひとりの知識力の強化に繋がりました!
とはいえ最初は「読んで理解する」ところまでしかできなかったのですが、徐々に「業務でのアウトプット」に対する意識がついてきて、「こんなふうに支援に活かせたよ!」という声が増えてきました🙌✨️
また、CSチーム全員で取り組んだため、チーム内での「共通言語」ができ、同じ目線で業務ができるようにもなってきました🌟
🌷個人としての振り返り
顧客に対する真摯な姿勢や、前向きに努力する組織文化マインドセットはあるけど、知識をインプットしてCSとしてレベルアップする時間がどうしても後回しになってしまう・・!というあるあるなお悩みを、チームのみんなで切磋琢磨しながら解消できたのがめちゃめちゃ良かったなと思います😊
とはいえ、運営観点ではもっと上手くできるはず・・!輪読会が終わった瞬間に、CS一人ひとりが、「この内容は〇〇さんに絶対話さなきゃ!」って思えるような、課題感にミートする輪読会をこれからやっていきたいです!(もちろん即効性だけが大事な訳ではないですが💪)
5.今後について
まずは10〜12月、ということで始めた輪読会だったので、継続するかどうかは振り返りを踏まえて要検討、としていたのですが、メンバーの総意で、今後も継続することになりました!
とはいえ、今後の永続的な施策にしてもダレてしまう可能性があるので、まずは2025年1〜3月の3ヶ月をスコープにして現在も継続中です🌟
ちなみに今後は、ドメイン知識を深める観点で SODA構想 や『チームトポロジー』、またビジネススキルを強化し、事業に価値貢献していけるよう、『イシューからはじめよ』、『THE MODEL』などのビジネス書よりの本も読み直したいなぁと考えています!
6.ここまで読んでくださった皆さまへ
まずはお読みくださりありがとうございました🌸
これから輪読会にチャレンジしたい方へ
つらつらと記載しましたが、一番大事なことは「最初からめっちゃ上手くいくわけないよね」というマインドかなと思います!
最初は毎回Opsを変えましたし、Opsが落ち着いても、読む本を変える毎に、割振りの配分や議論の進め方など反省がありました。
だからこそ、一緒に取り組むメンバーに、「まずはやってみよう!」「やりながら、一緒に良いものを作っていこう!」というメッセージをちゃんと伝えることが大事だなと思います😊
(CSチームのメンバーも最初はどう発言するか様子見だったが、回を重ねるごとに心理的安全性を感じて発言しやすくなっていきました💡)
Findy Team+にご興味をもってくださった方々へ
Findy Team+はまだブルーオーシャンの領域で、まだまだこれから認知を取っていかなければいけないサービスでもあります。
そのためにはたくさんの仲間が必要です💪✨
カスタマーサクセスチームでもメンバーを募集していますが、Findy Team+事業部では様々なポジションでも募集中です!
Findy Team+に興味を持っていただける方、ファインディ株式会社に興味を持っていただける方は是非お気軽に応募いただけますと幸いです🙌