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#066 『揺れる心』 娘に贈る99の言葉

人の心は簡単に揺れる。
昨日まで元気だった人が、今日は迷っていたり。
かと思ったら、明日にはケロッとして、もう悩んだことさえ忘れていたりする。

仕事柄、人が揺れる時に立ち会うことが多い。
揺れが大きい人ほど、言ってることとやっていることが矛盾するから、周囲から見ている人には不安定なところがハッキリ見えてしまう。

揺れは人が変化する時に必要なことだ。
だから見守ることが大事だと分かっているのだけれど、時々辛くなってしまう。

一番辛いのは揺れている本人なんだろうけれど、それを見守るしかできない自分の無力さを、まざまざと見せつけられることが辛いのだ。

人が揺れるのを見守る私の心もつられて揺れてしまう。
人は常に揺れながら生きていくのだと思い知らされる。

ちょっぴり途方に暮れてしまった。

「もう、私にできることはないかもしれない。」
「私がいることがその人にとってマイナスになっているかもしれない。」
そんなふうに、一瞬、見守るのを諦めてしまいそうになった。

でも、それこそが、私の逃げなのである。
辛いところから逃れたい私の弱さなのである。
見守ることから逃れるために、相手のことを思って去ります的な理由をつけて逃げようとしているだけなのだ。

人は都合よく、事実を繋ぎ合わせ、今の自分を守るためにありとあらゆる言い訳をする。
(私もさっきまで、心で言い訳しまくってたから間違いないと思うよ。)

心は揺れる。
揺れるというのは、感情が動いている証拠。
揺れないということは、感情を動かさないようにしているだけ。

感情と向き合えば、揺れるし、揺れれば心がモヤモヤする。

揺れる本人も、周りで見守る人も、揺れるのは辛いけれど、揺れてこそ人生じゃん!って心で気合い入れ直し、揺れることを改めて受け入れることにした。

だから、大いに揺れてください。私はちゃんと見守るよ。

そして、私は見守るだけじゃなく、私のことで大いに心を揺らしていきます。

見守る人に辛い思いさせちゃう時もあるかもしれませんが、遠慮なく揺らしていきますんで、心づもりお願いします。

心が揺れた先にいる新たな自分に出会いに行こう。

2023.12.14
ばたち


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