#026 『主婦』 娘に贈る99の言葉
主婦を経験したことがないあなたに、この先も主婦を経験することがなかった時のために、主婦の目線のお話をのこしておきます。
あくまでも私の感じる主婦目線だから全部を間に受ける必要もないし、主婦の立場を100%肯定したいと思っているわけではない。
ただ、世の中の目は主婦に厳しい。そして主婦をなめている。
少し目線を下に向けた物言いにイラッとしてしまう。
だから、主婦だけだった時の私の気持ちをのこしておこうと思う。
主婦だけだった時の私は、自分で自分のことを「養われた価値の低い人間」だと思っていた。
夫の給料で、化粧品や美容院に行くことに抵抗があってその当時は髪の手入れもせず、肌もボロボロだった。(まぁ〜今もさほど変わりはないけどね!)
不思議なモノで、周りからの評価が良くも悪くも全くない場所で生きていると、人はだんだん自信がなくなっていくようだ。(私だけかもしれないが。)
社会にいれば評価をされ続ける。他人が自分をどう見ているかを給料や地位や直接の声で聞く。評価から逃げたくても逃げられない辛さがある。
主婦だけやっている時の人からの評価はほとんどが家族からだ。
旦那さんが「オレの金で飯食わせてやってる」と心で思っていると、無意識に奥さん(主婦)は自分が評価されていないことを感じてしまう。
逆に旦那さんが奥さんの主婦としての価値を評価してくれる人であれば、主婦としてイキイキと活動できる。
時代の変化もあるから、私が言ってることが全てではないと思うけど似たような感覚は誰しも一度は感じたんじゃないかな。
主婦だけの時期をを経験したからこそなのか、私は人から評価されることの大切さを感じている。
良い評価だけに価値があるのではない。悪い評価さえも価値があると思っている。
人に評価されるということはこの世に存在しているこということで、良いも悪いも評価されなくなるということは社会に自分が存在してないことに感じてしまうからだ。
極端に言えば、主婦だけでいることは、社会から無視されているとも言えると思っている。
夫や家族、友達との関係が良好であれば、その人たちを通じて社会と繋がれるけど、子育て中で夫ともロクに会話もできなかった時は、ホント辛かったな。
「川端さんの奥さん」
「〇〇(娘)ちゃんのママ」
という名前でしか生きるところがなくて、私(川端幸子)がいなくなった時が一番辛かったかもしれない。
主婦だから楽してるところはある。
主婦だから逃げられることもある。
主婦だからイイワケしてた時もある。
結局は、主婦が自分で自分の価値を低く見積もって、勝手に萎縮しちゃってるのも悪いし、「どうせ私なんて何もできない」と思ってしまった反省もある。
だからこそ私は言いたい。
どんなに陰で頑張ってたって、あなたを評価してくれる人はほとんどいない。
評価されるために生きてるんじゃないけれど、自分から評価される場所(社会)に出よう!
主婦という生き方だけじゃなく、自分としても人生を生きてほしい。
仕事でも別の生きがいでも良いから社会に存在してほしい。
私と同じように考えがちな主婦の人にこの声が届くといいな。
過去の私にも言いたいことがある。
子育ても家事もイイワケにしちゃってたら、主婦の立場がこの先変わることはない。
子育ても家事もあなただけが背負うものじゃない。
あなたが黙って受け入れたらそれが同意になってしまう。
沈黙で同意していたら本当の男女平等なんて訪れないよ。
あなたの立場を主張しろ!って言ってるんじゃない。
主婦をやめろって言ってるんじゃない。
あなたはあなたの人生をちゃんと生きろってこと。
川端幸子っていう、あなたの人生を生きろってこと。
妻だから母親だからってあなたの人生を二の次にする必要はない。
夫の人生も、娘の人生も、あなた自身の人生も平等に大事なことを忘れないで。
…って言ってあげたい。
私はこれからもちょっとだけ主婦の味方をする。
私はこれからもちょっとだけ主婦の叱咤激励して背中を押す。
2023.11.4
ばたち
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