#051 『一石二鳥』 娘に贈る99の言葉
私は常に虎視眈々と一石二鳥以上を目指している。
どうやったら、1つの出来事で多くの収穫を得るかを考えている。
一石二鳥以上のマインドを持つようになったのは、ビジネスの基本である『三方よし』の考え方が大きく影響しているように思う。
いろいろな三方があると思うが、私の基本は、
自分によし
相手によし
世間によしの三方だ。
自分が良くても相手が良くないとダメだし、双方が良くても世間的にダメな場合もある。
提供する側にもそれを受ける側にもプラスで、しかも世間的にもプラスな事業は成功しやすい。
三方に良くしようとするのに、一石二鳥以上マインドは役にたつ。
一つのアイデアが三方向のメリットになるように考えるのはビジネスの基本。だから、一石二鳥以上を目指すのが自然に身についていた。
私の場合、さらに強欲なので、一石十鳥くらいのことを企ててしまう。
特に、自分起点で一石二鳥マインドを使う時は、せっかくだから十鳥くらい目指しますか!って気持ちになる。
なぜ、自分起点だと一気に十鳥を目指すのかというと、私のめんどくさがりの気質が影響しているからだ。
自分起点で何かを得ようとすると、途端やる気が起きない。欲しいのにめんどくさいが勝ちそうになる。だから、私が自分起点で行動する時には、それ相応の大義名分がない限り自分を動かすことができないのだ。
フットワークが軽い人なら何てないことでも、私にはそれなりの理由がないと動けない。目の前に人参ぶらさげられたみたいに、「一石十鳥いけるかもよ!」とご褒美ぶらさげられて、やっと重い腰を動かせるタイプなのだ。
めったに訪れないチャンスに、一石一鳥くらいだとコスパ悪いから、私はありとあらゆる角度から企て一石十鳥を目指していくのだ。
ここで補足しておきたいのだが、私は一石十鳥を企てるが、十鳥を達成しようとは思っていないのだ。
一石十鳥を目指すのは、あくまで私の重い腰を上げるために必要なもので、十鳥全部を手に入れることはオマケにすぎない。
実際私は、一石で五・六鳥が手に入るくらいで、十鳥いくのは稀である。
目標達成率は50%あれば十分だと思っている。
大事なのは手に入ることより、『一石二鳥以上マインド』を持つことで、多面的に物事を観察し、戦略をたて、そこで出てくる可能性に目を向けることだと考えている。
一つの出来事や戦略からは、色々な収穫ポイントがあって、それに気づかない人は意外と多い。
魚でも身の部分だけしか食べられないと思っている人は多いけれど、骨は揚げれば食べられたりするし、頭の部分もあら炊きして美味しく食べられる。それでも残った魚は加工食品にしたり飼料にすることだってできる。
一石二鳥以上マインドとは、目の前にある可能性を広げ活かすことができる素敵なマインドだと思っている。
最後に一言。
一石二鳥以上を目指す人は、ついつい欲張って全部を取りに行こうとする。
可能性が見えたから全部手に入れないともったいないと思ってしまう。
たしかにそうだけど、本当に手に入れたいなら、一つづつ取りに行こう。
一石二鳥は2個同時に手に入るのとは違って、ちょっぴり時差がある。
特に一石十鳥の場合は、『十鳥同時』ではなく、『十鳥連続』で手に入るような感覚だ。
一石二鳥以上マインドを使って可能性を広げ、優先順位が上のものから一つずつ着実に手に入れる。
私の一石二鳥の活かし方はこんな感じです。
2023.11.29
ばたち
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