#013 『会話』 娘に贈る99の言葉
今日、あなたと電話で話をしたね。
あなたとは定期的に近況報告をする関係。
お互いに今感じていることとかやっていることとか話すんだけど、いつも私の話を聞いてくれるね。
他の親子のことはどうなのか知らないけれど、私たちは「話す」と「聞く」の役割がどちらかに固定することがない。
ある時は話す方を、ある時は聞く方を、その時の状況によって役割を常に変えている。
親だから聞いたり、娘だから一方的に話したりはしない関係。
それぞれ悩みも話すし、それぞれに意見もする。
私たちは対等な会話をできる関係になっていったね。
これはもう親子ではなく親友とも言えるのではないだろうか。
だからね、少し悩んでしまったよ。
今回、娘に贈る99の言葉としてこの文章を書き続けているのだけれど、あえてあなたに遺しておきたいことが見当たらなくなっているんだよね。
だって、普段から私の思いを伝えているし、会話を通じて思いを理解してくれているのが分かるし、今さら遺しておきたい言葉が見つからなくなっている。
あなたの中に私の想いはもう届いている。
わざわざ文章に遺しておかなくてもあなたの心に溶けて存在しているから、必要ないって思っちゃった。
残り87の贈る言葉をどうしようか迷子になっているよ。
今日の会話で、あなたに想いは十分伝わっているって思った。
あなたと対等に会話してきて良かったと心から思えた瞬間だったよ。
言わなきゃ伝わらないことがいっぱいある。
聞かなきゃ分からなかったことがいっぱいある。
話すと聞くを繰り返し繰り返しすることで、相手を知り自分を知る。
会話を繰り返す大切さをあなたとの会話で気づかせてもらっているよ。
だから残り87の言葉もあなたと会話するように記していこうと思う。
この言葉たちが何かの意味をなして未来のあなたの会話相手になる時のために、残り87の言葉を足して、99の贈る言葉を置いておくね。
いつも私とお喋りしてくれてありがとう。
あなたと会話する時間が大好きです。
2023.10.22
ばたち
音声はこちらからお聞きいただけます↓↓↓
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?