#075 『知恵』娘に贈る99の言葉
「私は知識量は少ないかもしれないが、知恵の数は多いと思っている。」
なぜか、頭にそう浮かんだので、調べてみたら、
知識は知っている情報量の多さで、知恵は知っていることを活かす能力だとかいてあった。
たしかに、私がこの世の多くの情報の中で知ろうとすることは「自分が活かせるかどうか?」の目線でしかない。
自分にとって必要だと思えば知識を手に入れようとするし、自分に関係ないと思ったらその知識は覚えようともしてないなと気づく。
自分が持てる量は限られていると思っているので、知識も私が必要だと思うこと以外は追わないようにしている。
カッコよく言っているが、単にそんなに記憶容量(メモリ)を持っていないから、入れることを厳選しているといえる。
知識は、自分のこの先の人生に活かせるものだけ。
厳選して取り入れた知識だからこそ、その知識を活かすことができ、知恵に変えることができたのだと思う。
昔、おばあちゃんの知恵を多く日常に取り入れてきた。
科学的に根拠のないものや、逆効果のものもあるが、ほとんどが活かせる知恵だったようにおもう。
ヤケドをするとアロエをちぎって患部につけていたのも、今では良くないことと言われることもあるが、その時に実際に役立った時もあったので、知識としてはまちがっていても、知恵としては有効だったと思っている。
知識を活かしたら知恵になるのだとおもうけれど、知識なんて実際にやってみたらうまくいかないことだらけでもあるんだよね。
知識は確かに正しい、一つの理論かもしれない。
でも、世の中はまだ分からないことが多いから、知識が正しくても、実際には間違うことも多いし、知識としては間違っていても、実際にやってみるとうまくいくこともある。
やっぱり、知識と知恵は別モノだと考えた方が今はいい気がする。
この先、知識なんて調べれば一瞬で分かるし、同じくらいフェイクの知識にも一瞬で繋がり、どれが本当の知識かなんて分からない時代がやってくる。いや、もうやってきているとも言えるだろう。
だから、これからは、知識より知恵を身につけるほうがいいのではないだろうか。
知恵は、実際に活かせてナンボのスキルだ。
一見、知識量が減ることは怖いかもしれない。
だから、知恵を育てたい人は、同時に人との繋がりを大切にした方がいい。
知恵を意識すると、関係のない知識に触れる機会はおのずと減る。
直接関係ない知識に触れる機会は、近くにいる知恵を磨いている人の中にあったりする。
それぞれの知恵のために必要な知識を伝えあうことができれば、自分の持つ知識量が減ったとしても安心なのではないだろうか。
質のよい知識をネットの中だけで探すのは困難だ。
これからは、周りの人が実際に活かした知恵の中にある『活きた知識』が必要となる。
自分の知恵量を増やしながら、知恵の繋がりを持つことで、未来対策になると私は考えている。
2023.12.23
ばたち
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