#004 『仕事』 娘に贈る99の言葉
私は、好きなことを仕事にして生きている。
こう聞くと聞こえがいいだろうが、私には好きなことを仕事にするしかなかった事情がある。
とても勝手な事情だが聞いてほしい。
私は納得していなことを『やらなければいけない』で頑張ることができない忍耐力のない人間だ。
やらないといけないって分かっていても、その理由が納得していなければ長続きできない。
生きるために嫌な仕事もやり続けられるほどの根性もない。
私の根性が発揮されるのは、やりたいことをやっている時だけだ。
やりたいことをやるための最善の策が『好きなことを仕事にする』という方法だった。
自分の好きなことの周りにはやりたいことがいっぱいあって、そのやりたいことを実現するために、ありとあらゆる努力が必要になって、その時に根性パワーを自然発動させることのできるタイプなのである。
仕事には信用が必要。
信用は実績で見られることが多い。
実績は数字で判断される。
数字とは、会社の売上や、事業年数など。
つまり、仕事には継続してやり続けられる力が大前提になるのだ。
簡単にやめてしまう仕事に信用は薄い。
逆に長く続けられる仕事は信用が積み重なる。
だから私は考えた。
一生できる仕事を見つけ、一生かけて積み重ねていこうと。
なまけものの私の気質を変えることはできない。
なまけもののまま、私ができる仕事をしようと思ったら好きなことを仕事にする以外の選択肢がなかったという事情なのだ。
この結論に至るまでにいろんな仕事スタイルを試した。
・生活のためお金のためを主に考えてやる仕事
・誰かのためにやる仕事
・世間に求められるまま流されてやった仕事
・暇つぶしの仕事
・目先のラクさに飛びついてやった仕事
いろんな仕事を試す上で気づいたことがある。
仕事とは『やりたい:できる』のバランスがあるということを。
自分にピッタリ合う黄金比を見つけたら、それをやり続ければいいだけなのだということ。
私の場合、『やりたい6:できる4』が丁度いい。
やりたいの量を上げすぎると、やりたい思いが薄れてきた時に踏ん張れなくなる。
できるの量を上げすぎると、いつしか本来の目的を見失い、仕事をこなすことに目が行き、仕事が楽しくなくなってしまう。結果、継続が難しくなる。
忘れてほしくないのは、バランスは人によって違うということ。
私の場合、『やりたい』や『できる』でのバランスをとっているけれど、多くの人は『やらなければならない』という事情のために仕事をしている人もいる。
あなたのお父さんも、家族のためにしなければならないという使命感を持って仕事をしてくれている。
そうやって仕事をしてくれている人たちがいて私たちが生きていられることを忘れてはならないと思う。
生きていくためにする仕事はお金を稼ぐだけではないと思っている。
生きるためには、生きがいややりがいも必要とだし、人から求められているという実感が必要になることもあるだろう。
自分は何のために生きるのか?
そのための仕事とは何か?
すぐに答えは出ないだろう。
答えだと思っていたものが変わることだってあるかもしれない。
だから、一生かけてアップデートし続けたらいいよね。
それもなんか楽しそうじゃない⁉︎
2023.10.2
ばたち
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