#033 『ステップ』 娘に贈る99の言葉
私は人生の階段を1段ずつ登っていきたいと思っている。
1段1段じっくり噛みしめながら登っていく人生が幸せだと思っている。
世の中では一気に1000段くらい登っちゃう人生に憧れる人もいるだろう。
実際に1000段単位で登れる人は大物になるのも事実だ。
つまり、私は小物な人生を送ることになる。
毎日1段ずつ登るということは、100歳まで生きて36,500段くらいの階段を登ることになる。
1000段単位で階段を登る大物だと、1ヶ月ちょっとで登れるくらいしか到達しない。
それを残念だと思う人もいるだろうが、私は幸せにしか見えていない。
なんて小物人生って最高なんだと思う。
1日1段ずつ階段を登れる景色の変化はゆるやかだ。
変わってるか変わってないかわからないくらいの景色の変化をじっくり目を凝らして見渡す。
小さな変化に目を向けて日々を愛でることができる。
日常を味わい尽くせる人生を想像すると心がニンマリする。
日々の小さな変化をちゃんと積み重ねて、気がついたら前に進めている自分がいて、その小さな成長にも喜べる人生。それって、まさに子育てに似てるよね。
手がかかるから早く成長してよって思う反面、今の可愛さをずっとみていたいという感覚。
子どもの成長をじっくり味わうように、自分の人生も愛しく感じることができるなんて、なんて幸せなことか。
大人になると、誰かと自分の能力を比べ競う。
自分の足りないところを見て、早く成長したいと生き急ぐ。
何段飛ばしで人生を駆け上がることが成功者だと思っている人もいるだろうけれど、私はそうは思わない。
人生の成功者とは、自分の人生をまるごと自分ごととして楽しめた人だと思っている。
1段ずつ登る人生は、変化が少ない人生にも見えるだろうが、確実に日々変化しているのだ。
変化しているのに変化していないように見えるから、変化が怖い人にも丁度良い。
小さな変化も積み重ねれば思ったより遠くに行けるものだよ。
1段1段を大切に登ることができる人は、人生オトクに生きている人だと思う。
私は、ゆっくりじっくり自分の人生を味わい尽くしたい。
2023.11.11
ばたち
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