#096 『欲求』 娘に贈る99の言葉
私は欲求を抑えることができない。
みんなは欲求を抑えることができるのかな?
我慢しようとしていた時期もあったけど、諦めた。
もちろん、人道から外れるような欲求は抑える必要があるけれど、ほどほどの欲求は抑えないことに決めた。
私にとって大きな欲求は『食べたい』という欲求だ。
食欲が時々抑えきれない。だから私は太っている。
そんな私に、我慢が足りないという人はいるだろう。
私もそう思っていた。
だけど、自分を抑えても欲求は募るばかりだった。
欲求は収まるどころか増していったのだ。
自分を欲求が抑えきれないダメな人間だと戒めながら、痩せたことも何度もある。
でも、いつも痩せても1年くらいかけてリバウンドした。
世の中にはリバウンドしない方法とかいっぱいの情報に溢れているけれど、私には効かなかった。
何度かリバウンドして気づいたことがある。
欲求を無理に抑えることで、さらなる欲求オバケを生み出していた。
そもそも、頭で理解していることを完全にやり切れる人なんているのだろうか。
人は頭で分かっていても、やれないことばかり。
どんなに我慢しようとしても私は欲求を抑えきれなかった。
いつも自分を抑えておかなければいけない毎日に疲弊していった。
私は欲求を抑えることができない人間であるのは事実だ。
ただ、欲求を抑えるとは、知らず知らずに自分を否定してしまうこととなり、自分を認められず自己を肯定できない人間にしてしまうことになってしまうのではないだろうか。
無理に欲求を抑えようとするから欲求オバケが増大してさらに抑えられないくらいの欲求を生み出してしまうのだと、自分の経験を通じて気付いた。
私はストレスを食にぶつけてしまうタイプの人間だ。
食欲を満たすことによってストレスを発散させていた。
欲を持つ自分を認め、抑えるのではなく受け入れるようになって、私の食欲バグは劇的に減った。
最近は食欲を抑えてないからなのか?食べたいという衝動で、満腹中枢がおかしくなるまで食べてしまうようなことがなくなった。
欲求を抑えることで逆に食べ過ぎてしまっていたのだと気付いた。
今思えば、食べたいから食べているというより、食べたい気持ちを抑えることによって食欲がおかしくなって逆にストレスを溜め込んでしまい、食べたい欲が尽きなかったのだと分かる。
今回は食欲という欲求の話をしたけれど、他にもたくさんの欲求を私は持っている。
今までの経験を通じて、欲を抑えることをやめた。
不思議なんだけど、欲求がある自分を受け入れると、不思議と欲はおとなしくなり、欲が暴走することはほとんどない。
反対に欲求を否定し抑えてしまうと、欲求はコントロールがつかなくなり、
自分が望んでいない方に進んでしまう。
それは、抑えていた欲求がオバケになって現れているのではないだろうか。
自分の中に湧き上がる欲求を健全に受け入れる。
できる限り抑えないでいいように工夫できたら、心身ともに健全でいられるんじゃないかな。
2024.1.11
ばたち
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