#035 『言葉』 娘に贈る99の言葉
人間に生まれて良かった〜って思う時、一番先に頭に浮かぶのは言葉をつかえること、人と会話ができることが思い浮かぶ。
言葉を使わない会話もあるだろうから、全てが言葉で伝わると思ってはいないが、言葉で自分の思いを伝えたり、相手の思いを知ることができるのだから、言葉を磨かない手はないと思っている。
人と話すのが大好きなんだけど、なんで人と話すのが好きかって、話し相手の考えてることを聞けるから楽しいんだよね。
時には時事ネタやゴシップの話もするけれど、正直飽きてしまう。
わざわざ時間と言葉を使って話したいのは、お互いを知りあうことに使いたいわけで、ついつい歯応えをある話を好んでしまうので、お喋り相手が限定されるのが目下の悩みだったりする。
私は人に興味があるのだ。
人の生きざまに興味津々なのだ。
今、何を考えていて、何をしたいと思っているか。
何に悩んでいて、何に希望を抱いているのか。
根掘り葉掘り聞きたくなる。
話し相手の深い話を聞くには、私の言葉選びが重要で。
相手に話してもらいやすい空気やテンポも大事にするんだけど、同じくらい言葉の紡ぎかたも大切にしている。
たかが言葉。
だけど、されど言葉なのだ。
誰かに幼少期に言われた言葉を今でも忘れないってことない?
私はある。
励まされた言葉。
傷つけられた言葉。
人生を変えた言葉…
人は言葉によって救われ、言葉によって傷つけられる。
言葉を言われた時だけじゃない、言われた言葉を一生心に持ち続ける人もいる。
言葉の威力を知っているから、私は常に言葉を磨く。
言葉は磨いても磨いても磨く価値のあるものだと思っている。
言葉を大切にしているから、言葉を大切に取り扱わない人を許せなくなる。雑な言葉で平気で人のことを傷つける人は嫌いだ。
その人なりの事情があるのだろうが、知ったこっちゃないと思ってしまう。
例えば、包丁を手に持ってブラブラしながら道を歩く人は危険人物だ。
包丁は、適切に使ってこそ価値があり、違う用途に使うと危険なものになる。
言葉も同じ、扱いかたもロクに考えず、雑に言葉を吐く人は、危険極まりない。
言葉を大切にしない人は、目に見えない包丁を常に振り回して人を傷つけているんじゃないか。と思っている。
言葉は本来の目的に使ってこそ価値がある。
『言葉の価値』とは、自分の思いや相手の思いを伝えあうためのもの。
なんじゃないかな。
私は、そんな風に思っているよ。
2023.11.13
ばたち
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