#024 『アイデア』 娘に贈る99の言葉
アイデアが湯水のごとく湧いてくる。
ビジネスモデルを考えるのが趣味で、このアイデアを使ってくれる人がいるなら、遠慮なくもらっていただきたいといつも思っている。
考えるのが大好きなもともとの気質もあるだろうが、どちらかというと、もう一方の気質である『めんどくさがり』が影響しているように思う。
私は、誰かがやれることをやるのが苦手だ。
堪え性がないから、私がやらなくても他の人がやってくれるなら任せたいと思ってしまう。
自分の代わりに誰かがやってくれるなら、私は簡単に逃げるだろうし、その役割をおりることだってある。
私が役割をおりれば、他の誰かが代わりにやってくれるのだから、それをやる責任に対して覚悟できないかもしれない。
自分でもヘタレだと思うが、『私にしかできないこと』でしか、責任も覚悟も持てないタイプなんだと思う。
あなたの母でいることは私にしかできないことだと思っているから、めちゃくちゃ覚悟している。あなたが独立して少し肩の荷がおりた気がしているが、私が自分の人生を投げうってまで、守りたいと思う存在は、この世にたった一人、あなたしかいない。
私にしかできないことであれば、頑張れるし覚悟できる。
そういう気質と性格で今を生きている。
だから、私は世の中のアイデアをそのまま使うことができなかった。
私が、成功確率が高いもの、多くの人に支持されているもの、今の流行のもの、みたいなものを選ぶ基準にしていたら世の中のアイデアをそのまま使えたんだろうけれど、私が選ぶ基準は『私にしかできないこと』だったから誰かのアイデアを使うことはできなかった。
既製品の服じゃ満足しないから自分でデザインして服を作った、みたいに、他の人のアイデアを使うことができなかったから自分で考えるようになったのが発端だと思う。
アイデアを出せるようになるには、日々の積み重ねが必要だと思うが、一番大事にしてほしいのは、自分の内側にあるなんとなくあるイメージを大切にすること。
言語化できないような、感覚かもしれないが、その感覚を言語や具体のイメージにおこす作業が、アイデアと言うのだと思う。
自分の感覚を信じて、それを可視化させるために考えぬく。
この作業の繰り返しがアイデアを出す秘訣なんだよ。
自分の内側で感じるイメージ(感覚)を丁寧に紐解いていく。
謎解きゲームをしているように面白がってやってみる。
アイデアは、自分の知らなかった想像もしない世界に連れて行ってくれるかもしれんよ。
2023.11.2
ばたち
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