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日本酒に一番合う器とは

こんにちは。
さあ、みなさん…前回の投稿を読んで貴方の馴染みの、お気に入りの銘柄を選んでくださいましたか?

後半の方で色々とチョイスの仕方をお話ししましたが、あまり難しく考えずに近所のスーパーや仕事の帰りがけに寄ったコンビニの日本酒コーナーを覗いてみたらラベルがパッと目に入ったものを選んでもらっても全然構いません。

さて、お酒が選べたならお酒をいただくわけですがみなさんは普段どんな器に注いで飲んでいますか?

私が一番気に入っている酒器は「蕎麦猪口」です。

私の蕎麦猪口コレクションのごく一部

とあるテレビ番組でタレントの所ジョージさんが「日本酒を飲むには蕎麦猪口の大きさが一番ちょうどいい」という話をしているのを聞いて「それだっ!」とビビっときてそれから家飲みではもっぱら蕎麦猪口です。

社会人になってすぐの頃、会社の宴会では小さなお猪口に注がれてちょこちょことお酒を飲むのが苦手で、いつもビールのコップで日本酒を飲んでいました。小さなお猪口で一口飲んではすぐに注がれて、注いでもらったから一口飲むとまたすぐに注がれ…ちっとも落ち着いて飲めないし、酒の席でゆっくり話ができないんです。

これは大学生の時に体育会の部活に所属していたこともありお酒を飲む機会が多かったものの、当時はビールは高かったことから「お酒を飲む」イコール「コップか湯呑みで日本酒を飲む」のが習慣になっていたこともあったと思います。

さらには熱燗が苦手でいつも「『冷や』で」(日本酒で「冷や」とは冷酒ではなく常温のお酒のことです)と注文していたことから、上司や先輩から「飲み方に品がない」とよく笑われました。

しかししかし、蕎麦猪口に注いで飲むとこれはなんだかお洒落なんですよね。

さらに蕎麦猪口はお酒のアテの器にもちょうどいい大きさ。

ゆでモヤシに自家製ポン酢をかけただけ
自家製ポン酢の作り方は↓

ただ、蕎麦猪口はひとつだけデメリットがあります。

それは蕎麦猪口の色によってはお酒の色合いが分かりにくいのです。
お酒の色合いや粘度(?)、水泡などを眺めるにはやはり白地の陶磁器の方が見やすいです。

そこで私はYouTubeやSNSでお酒を紹介するために写真や動画を撮る時には、底に青い円が何重か書かれたいわゆる「蛇の目利き猪口」というのを使っております。

4種類の大きさのマイ蛇の目利き猪口

普段使っているのは一番右端の一合猪口。なみなみ注ぐと200cc入ります(ちなみに一合は約180cc)。

次によく使うのが右から二番目の五勺猪口。いっぱいに注ぐと100cc入ります。

左から二番目のお猪口は70cc、一番左端のお猪口は50cc、普段徳利からお酒を注いでいただく時はこのくらいの大きさの猪口が一般的です。

前述の通り、私は熱燗があまり好きではないのと、小さいお猪口で頻繁に注ぎあって飲むのがあまり好きではないので左の二つのお猪口は右の二つに比べるとあまり使いません。

ちなみにこの「蛇の目利き猪口」は、1911(明治44)年に国立醸造試験場が開催した「第1回全国新酒鑑評会」の審査員用に開発されたものそうです。

また、冷酒を飲む時は一合入る透明のグラスを使うことも多いです。

大雪渓酒造さんのオマケのグラス

ちなみにこのグラスは、前回お話しした私の馴染みの蔵元・長野県池田町の大雪渓酒造さんの直営店「花紋大雪渓」さんでお酒を5,000円以上購入すると希望者はいただくことができます。

蕎麦猪口にしても蛇の目利き猪口(一番大きい200cc)も大雪渓のグラスでもそうですが、私は一合の器がお気に入りです。

これは基本的に飲む量が「一日一合」だからです。

これは普段日本酒を買う時は720mlサイズ、四合瓶を買うことが多く、「一日一合」にすると奥様と二人で二杯ずつ飲める計算になります。

1日目にまず飲んでみて、その味を踏まえて2日目にお酒の味に合ったアテを用意する…ってこともできるんです。

さあ、街の陶器屋さんやクラフトフェアへ行ってお気に入りの蕎麦猪口を見つけるもよし、100均やホームセンターへ行って定番の蕎麦猪口を買うもよし…まずは二つの蕎麦猪口をゲットして一つはお酒を注ぎ、もう一つにはお通しとしてアテを盛りつける…これを漆塗り風のお盆にのせてちょっと気の利いた箸と箸置きを添えれば…結構いい雰囲気ですよ。


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自称「酒蔵イダー」がYAMAHA YBR125で巡る酒蔵の話、私流の日本酒の楽しみ方をお伝えしています。 皆さんの日本酒の楽しみ方も教えて…

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