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今年は家族でキャンプに行ってみるか⑤

⑤ 少しのことにも先達はあらまほしきことなり

最近は雑誌や専門のウェブサイトだけでなく、SNSや動画サイトでも色々なノウハウ、ハウツーが紹介されていて自力、独学でも色んなことが始められるだけの知識を揃えることができるようになってきました。

ただ、その中には「んっ?」と思えるような言動や行動も見られないわけではなく、そのことを始めて数日の人ももっともらしいことを言ってたりやってたりするのでちょっと問題があるかなって思うことも少なくありません。逆にベテランの人でも「昔の常識が今は通用しない」ってこともあるので気をつけなければいけません。

「昔の常識」でいうと…昔はキャンプ中に雨が降るとテントの周りに溝を掘り雨を流してやるのが当たり前でした。また、燃やした後の炭を土の中に埋めてしまってもあまり何も言われませんでした。

昔のようにキャンプ人口が少なかった頃はそれでも良かったのでしょうが、今のように毎日次から次へと利用客が来る場合は利用地もダメージを残さないようにしておかないと次の人が快適に使えません。

例えば炭。炭は元々木ですから自然のもの。放っておけば自然に帰ります…が、跡形もなくなるまでには相当な年月がかかります。ちなみに我が家の庭で焼き肉をやったときに庭の片隅に捨てた炭。もう5年以上は経っていますがそのまま残っています。もしキャンプ場で使った人が1つずつ炭を捨て、毎日お客さんが入れ替わったとすれば1年で365個の炭が放置されることになります。

中には「キャンプ場は利用料払ってるんだから後片付けなんて管理者がやればいいじゃないか」という方もいらっしゃるかもしれません。ただ、キャンプ場に限らずゴミというのは所定の場所がある時は所定の場所に、ない場合は持ち帰るのが人として守るべきルールです。利用者がきちっとすればそれだけ後片付けをする人員もいらなくなる。そうすれば利用料だって下げることができるかもしれません。

殊更無料のキャンプ場を利用する際には大切な心掛け。それを無視した人がいるお陰で立ち入り禁止、利用禁止となった場所も少なくないと思います。「あの場所はキャンプをする人が増える度にどんどん綺麗になっていく」…地元の人にそういわれるようになりたいです。

道具の使い方を見ても「おやっ?」っと思うことが少なくありません。

例えば、湯たんぽを使われる方がいらっしゃいます(我が家もそうです)が、金属製の湯たんぽを直火で加熱している人、結構動画で見かけます。湯たんぽが金属製なのはお湯の熱伝導率を高めるためであって、直火で熱するためではありません。使用上の注意に絶対書かれていると思うんですが、分かってやっているのか、熱している光景が動画映えすると思ってやってるんでしょうか…あんなことすると火傷の危険が高まるだけでなく湯たんぽがすぐに傷みます。

近頃は焚き火がブームですので薪割り作業をする人も多いと思いますが、まだ太い薪を小さなナイフでナイフの峰を棒でガンガン叩いて割ってる人…あれじゃ折角のナイフが刃こぼれしてすぐに使えなくなっちゃいます。薪を割るときは鉈(ナタ)か斧(オノ)を使うように。基本的にナイフは木を削るための道具であって割るために使うのは緊急避難的な状況の時だけです。

あっ、ちなみに薪の処理をしたい時は、枝打ち用のノコギリを1本持ってると結構便利です。

「別に自分でお金払って買ってんだから、どう使おうが買ってじゃないか😠」っておっしゃるかもしれませんが、数々ある道具を用途にピシャッと合わせてバシッと使いこなしているのが、それこそ大人の遊びの「粋」ってもんだとわたしは思うのですがいかがでしょう?🤭

SNSや動画サイトで道具を自分の常識から見て面白い(変な)使い方をしてるなぁって思ったら、ぜひコメント欄やメッセージでなぜそうしているか質問してみてください。納得の理由が得られれば良いですし、「SNSで○○さんがやっていたから」なんていう答えだともう少し突き詰めた方が良いかもしれません🤣🤣🤣

我々田舎の人間は、道具の使い方や自然の中での振る舞いは祖父母や両親、大人達や先輩達、仲間達から普段の生活の中で教わっています。

やはり何かを始める時は既にそれをやっている「先達」から「直接」ノウハウを教えてもらうことを私はお勧めします。

~続く



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