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【第2回】烏城彫り彫師 彫雲勝豊さんによる講演・ワークショップ開催!

こんにちは!第2回目となる講演・ワークショップを開催いたしました。

第2回目のゲスト講師は烏城彫り彫師の彫雲勝豊さんでした!

【プロフィール】
1974年:岡山県岡山市育ち生まれ 高校までは岡山
2012年:関西より岡山にUターンし就農菓子製造 佳豊庵を立ち上げ
2013年:ホームステイの受け入れ開始 世界中から250名ほど受け入れ
(ヨーロッパ、アメリカ、アジア等)
2019年:烏城彫りに出会い修行をはじめる

佳豊庵サイト  https://kahou-an.com/

会場は語らい座大原本邸を利用させていただき、感染対策を行い開催いたしました。

彫雲勝豊さんには「烏城彫りや経営されている菓子店などを中心に講演を行っていただきました。

彫雲勝豊さんは岡山県岡山市育ち生まれで、高校までは岡山で生活されていましたが大学を機に県外に出て、しばらく大阪で働き、結婚をきっかけに岡山に戻られました。現在はお母様の生まれ育った場所でもある吉備中央町の円城でお子様2人と奥様の4人で生活されています。

ご家族の写真

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岡山に戻られた当初は葡萄を生産して、ドライフルーツにして販売するなどをされていました。また、同時期にホームステイのホストもスタートされ、これがきっかけとなり佳豊庵の名物商品「サラミーノ」(サラミの形をしたチョコレート菓子)が誕生したのです!

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コロナ前までは、およそ80ヵ国の国々から海外の方がホームステイに来られていました。合計すると250人の方(ヨーロッパ7割 、アメリカ2割、東南アジア1割)がご自宅に訪れ、一緒に農作業を行ったり、道の駅で一緒にお菓子の販売等を行われてきました。

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そういった中で彫雲勝豊さんは、ヨーロッパの人たちが「自分の生まれた地域を愛してる」ということを強く受け取ったそうです。また、彼らは自分の郷土的な料理やお菓子をよく振舞ってくれ、その中でイタリアの女の子が昔よくおばあちゃんが作ってくれた面白いお菓子だと紹介してくれたことで、見た目はお肉のサラミだけど食べるとチョコレート菓子のサラミーノというお菓子が誕生しました。

現在はJRやオセラでもと取り扱われ人気商品となっています!

オンラインショップ https://kahouan.shop-pro.jp/

このような経験をもとに彫雲勝豊さん、ご自身も日本の文化を勉強したいなと思っていた時期に烏城彫りの創家の先生に出会い、それがキッカケとなり烏城彫りをスタートされました。

彫雲勝豊さんによると烏城彫りは特に定義があるわけではなく、基本的には木を彫って、漆を塗ったものになるそうです。似たようなものだと鎌倉彫りなども該当するのですが、岡山でやっているのは烏城彫りということでした。烏城彫りで使用される絵柄として多いのが柿やイチゴなどが多い傾向にあるようですが、絵柄に関しても特に制限はなく自由に絵柄を付けれて楽しめるのも烏城彫りの良いところだとご説明いただきました。

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烏城彫りのはじまりは、岡山で100年前に創家のお父さんが趣味として始めたことがキッカケとなり、その後、岡山県が正式に立ち上げたのは戦争で障害を持って帰られた方の職場の一つとして盛り上げてきた経緯などがあります。戦後まもなく烏城彫りの教室も始まり、多いときは100人ぐらいの生徒さんがいたそうです。その生徒達が自分たちの友達や親戚の結婚式の引き出物として烏城彫りを贈ったことなどから一気に岡山で広がっていきました。しかし、まだ烏城彫りは伝統工芸になっていません。伝統工芸には100年必要であり1925年スタートなので伝統工芸になるにはあと3年が必要とのことでした。近年は烏城彫りを行う人が減少しているそうで、どう後継していくかが問題のようです。

彫雲勝豊さんは「効率化を求める無駄なものを省いてきている現代において木目なども一個一個違い彫りやすい方向や硬い方向がる、この木を彫るという手間が精神的に良い」と推奨されてました。

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【質疑応答では】
Q. 烏城彫りに流派はあるのか?
A.  今のとこはそこまでは大きくなく、烏城彫りをされていた方が自分の流派でされている方はいるが。烏城彫りが認めた流派ない。

Q.  関東に住んでいて、鎌倉彫りが身近にあるが、何がちがうのか?
A.     彫りの技術や、ぱっと見の違いはない。地域での流行っている絵柄が違う。烏城彫りは、柿、池田家の蝶の文様が多い。烏城彫りとしてやっているのは絵柄に制約を設けていないので自由にやってもらっていい。

Q. 県外に売る動きはるのか?                     A. ネット販売は少しづつ行っているが、本格的には動いていない。
絵柄も自由なので海外の方が好きなアニメなどの版権を活用して商品化して販売を行ってみたい!

講演後は彫雲勝豊さんにご用意いただいた木のお皿や彫刻刀を参加者の皆様に使用していただき実際に烏城彫りを体験していただきました。

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木目や使う彫刻刀によって彫りやすさも違うため、皆様最初は悪党苦戦されていましたが。彫雲勝豊さんのご指導をもとにスイスイと創作をされる方もおられました!

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デザインは彫雲勝豊さんがご参加いただいていた方々の会社名やロゴを印刷して準備いただいており、どのデザインにするか皆様に楽しんでいただきました!

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彫雲勝豊さん素敵な講演・ワークショップをありがとうございました!

彫雲勝豊さんのSNS                          Instagram: https://instagram.com/katsutakao?igshid=YmMyMTA2M2Y=
Twitter: https://twitter.com/fudebonsai

烏城彫り協会について                   http://www.ujobori.co.jp/

アートを盛り上げる会(仮)ではこれからも定期的にこのような講演・ワークショップを開催していきます!参加費は数千円程度です。

ぜひ、皆様のご参加をお待ちしております!



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