2025年新春企画予告🎍🌅
2024年もお世話になりました。
さてさて、来年の話をすると鬼が笑う👹と言いますが、2025年新春企画のご案内となります。🙇♀️🙇🙇♂️
今回のテーマは、「お正月の歴史」。
1月1日〜1月3日を「三が日」と言って、年末年始の休み(一般的に12/29〜1/3)に含まれます。
お正月と言えば、お節料理やお雑煮、凧揚げ、初詣…など新年を迎えるための様々な行事が挙げられます。
今回は、「三が日」の期間に団員がそれぞれお正月の過ごし方を独自の視点でピックアップし、歴史を調べてご紹介🫱
※投稿次第、リンクを貼っていきます。
企画スタートの前に、箸休めとして少し暦の歴史を整理🧹📅
そもそもお正月っていつから始まった?お正月の期間は何日から?….🤔といった疑問に、サクッと回答💯
お正月の始まり🌱
お正月は古来より「季節の行事」として日本に定着してきました。「季節の行事」には他に、桃の節句(ひな祭り🎎)や端午の節句(こどもの日🎏)などがあり、いずれも人の成長や厄払い、先祖崇拝などの理由で決まった季節に行われてきました。
そんな「季節の行事」の1つであるお正月。
歴史を紐解くと、大陸から暦が伝来し、年中行事が作成されました。
日本史では、飛鳥時代(6世紀)に朝鮮半島の百済から観勒(かんろく)という僧が暦を伝えたことで知られています。(参考:「暦の伝来」)
また現代でも皇室祭祀として受け継がれている祈年祭(春に五穀豊穣を祈る)や新嘗祭(秋に収穫に感謝する)は、律令体制成立以前に起源を遡れるとされ、暦が伝来した近い時期に整えられたと考えられます。(参考:ジャパンナレッジ「祈年祭」、「新嘗祭」)
〈参考:サイト「日本の暦」〉
下の画像は、現代より識字率の低かった江戸時代に、文盲のために作成された盲暦の一つ盛岡絵暦。暦の伝来当初も、江戸時代のように、文字を読めない人々に盲暦のようなものを作って、暦を普及させたのだろうか。
読み方:事物を表音文字的に組み合わせ描いて暦を表現。荷をかついだ盗賊が「入梅」(荷奪い)、塔と琴柱(ことじ)で「冬至」と読ませる。
ただ暦の伝来よりも稲作の伝来が早く、農耕文化に暦や同類の季節の指標が必要であったことを踏まえると、もっと古い「季節の行事」があったのでは…???
和歌森太郎『年中行事』(1957年)によると、律令制に次のような日取りの特徴が見られ、明らかに大陸文化の影響だといいます。
一方で「根こそぎ外来」であることは否定し、「何らか骨になり根になるものがその日に近い頃に行われていた」とし、習合して整えられたと説を唱えています。
また柳田國男『年中行事図説』(1954年)は、もっとはっきりと「本来日本の行事であつたものが、ただその日を借りて行われているのが多い」と述べています。柳田曰く、もともと正月の満月の夜を一年の始まりとしていたが暦制の影響で正月元旦を一年の始まりとする風習が京都から地方へ広がり、従来の正月行事の内輪向きの部分をその日に残して表向きの部分を元日に移したところが多いと説明しています。
いずれにせよ、お正月を祝うのは農耕民族の名残と考えられ、遥か古く歴史を遡れます。
お正月いつから問題📅
・「三が日」休みの背景💤
日本の多くの会社員・公務員は、正月三が日を法定外休日として休み、1/4が仕事始めとなります。(公務員の場合、法律第91号「行政機関の休日に関する法律」により12/29〜1/3が6連休となる)
そもそも「三が日」の休みの由来は、明治時代の太政官布告第2号「休暇日ヲ定ム」(1873年1月7日)で、次の3連休が決定。
この中、夏越の大祓のみ同年6/23に取消となって年末年始の6連休が定着しました。
この法令自体は1947年で失効していますが、慣例として現代まで続いています。
・色々なお正月の日取り🌺
また日本では広く1月1日がお正月と認知されていますが、沖縄では3回お正月があるとも。新正月(1月1日)に加え、旧正月(2025年は1月29日)と旧歴1月16日「十六日祭(ジュールクニチー)」(2025年では2月13日)を祝う習慣も残っています。
台湾🇹🇼・中国🇨🇳のお正月が旧正月で、沖縄ではもともと大陸由来のお正月の日取りを採用していたためです。日本復帰ブームの中1956年に琉球政府が「新生活運動推進協議会」を設置し、お正月を新暦で祝う「新正月一本化運動」が行われ、新正月が浸透していきました。
・明治改暦前の「おらんだ正月」🇳🇱
またこのような旧正月・新正月の面倒が生じた原因である明治改暦を遡ると、明治改暦の約80前の旧暦時代に、学者たちが集まって新暦のお正月を祝う「おらんだ正月」なる催しがあったのだとか。😳
明治改暦(1872年11月9日発表)では、太陰暦を廃止し、太陽暦を採用することが決定。
準備期間がほとんどない中、旧暦明治5年12月3日が新暦明治6年1月1日としてスタートしました。
「おらんだ正月」は、寛政6年(1794年)閏11月11日に、当日が太陽暦1795年1月1日に当たるということで、大槻磐水(玄沢)が江戸の芝蘭堂に蘭学者を招集して新年を祝ったものです。
もともと「新元会」という名前だったのが、堅苦しくない「おらんだ正月」が好まれて呼ばれるようになり、40年以上続いたそう。
こんな粋なエピソードを聞いてしまうと、かえって旧暦が恋しくなってしまいますね。
私は旧暦を経験していませんけれど(笑)
◆参考文献
森銑三(著)小出昌洋(編)『新編 おらんだ正月』岩波書店、2005年.
年末のご挨拶🙇♀️🙇♂️🙇
Instagram, X, note, tick-tock 何らかのSNSでB.B団の記事をお見かけいただいた皆さま、ありがとうございました☺️✨
今年1年の企画を振り返ってみると、
4月の花見、夏休みの歴史小説、秋のエンタメ…など、文献調査ベースで昨年度に比べるとやや小規模な企画が多かったかもしれません。📚🔍
個人的には、調べ物をする中でまだまだ知らないことが沢山あるのだと気付きを得た、歴史小説企画がすごく面白かったです。
団員からも第2弾をやりたいと好評の企画でしたので、来年再挑戦できると嬉しいです🤩
来年の活動はまだまだ温め中ですので、
など皆さんからインスピレーションをいただけると嬉しいです🥹
もちろんB.B団へのファンレター💌も大歓迎🫶✨
【B.B団のアイデア募集箱】📮🕊️✨
👉B.B団にマシュマロを投げる。
本音もありがとうございました!!!
それでは、良い年越しを!🍜
2024年12月29日
Slytherin🐍