#35 言葉の海で泳いでいたい
(2020年8月その1)
小学校の時に、嘘をつく友だちがいました。すぐわかる嘘なので、なんでうそをつくのかな?と考えましたが、どう話しをすれば、嘘がなくなるのかがわかりませんでした。
集団登校は嫌で、一緒の班の子に「バカ!」といったことがありました。
バカと言ったって自分の気持ちは伝わらない。
うまい言葉は、まだ使えていないですね。
中学の時、地元のラジオ番組で読まれる投稿にするために、言葉をひねり出していた時期がありました。
そして、知らない大人に殴られたのは、私が発した言葉のせいでした。
あとで考えても、そりゃ殴るよな…と思います(笑)
大失敗です(笑)
高校の時に体を壊し、助けられたのは、友達の言葉たちでした。
交換日記も流行った時期で、部活の友達3人で回していました。
身体を壊したときには、詩も書いていたっけ。
言葉は、意識していたのだと思います。でも、うまく使えていなかったことも多かったでしょう。
さらに、言葉というものの重要性を大きく意識したのは、大学生の頃だろうと思います。
一人暮らしを始め、歌と言えば、中島みゆきさん。
歌にはずいぶん助けられました。
そして、彼女の持つ言葉の数々に、こう表現するのか?を目の当たりにし、彼女が文化庁の国語審議会の委員になった時、彼女を選ぶ文化庁は、センスがあると思いました。
そして、童話作家の灰谷健次郎さん。
先輩の影響を受けて読み始め、教育現場にある福祉状況も目の当たりにし、言葉によって傷つく子供や、言葉によって助けられる子がいることを知りました。子供たちの詩を読むと、短い言葉の中に、その思いを凝縮しているのがわかりました。
自分の考えていることを物語という形にして、中に入れ込んで書く作家という仕事に、灰谷さんのすごさを感じました。
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